高額所得者がバカを見る時代

 

┃今は高額所得者がバカを見る時代!?

この際ですからはっきりいいますが、税制面で高額納税者に得はありません。

沢山納税したからといって褒められるわけでも、特典があるわけでもありません。

逆に急に景気が悪くなったり、会社が潰れたり仕事をクビになったとしても納めた税金が返ってくる訳でもないですし、国が助けてくれる訳でもありません。

 

今回、またもや高額納税者を対象とした手当削減が行われました。

 

私は以前から思っているのですが、なぜ高額納税者は何も優遇されないのでしょうか?

他の人より税金を多く払っているのに、なぜ高額所得者ばかりが標的にされるのか。

私が知る限りは高額納税者は本当にお忙しい方が多いと思います。

それこそ身を削って稼いだお金を、控除後の金額の半分近く税金として支払っています。

 

しかし最近は高額所得者ばかりがターゲットになった増税や手当削減ばかりが行なわれています。

 

今回行われるのは「こども手当の特例給付金支給廃止」です。

 

夫婦の内収入の高い方が1,200万円以上の収入のある世帯では今まで支給されていた特例給付の5,000円(子供1人あたり)が支給されなくなります。

子供の最低限の教育や生活を守るには子供手当ては必要だとは思いますが、税金を他人より多く納めている高額所得者が冷遇を受ける理由にはならないのではないかと私は思います。

 

児童手当
千代田区HPより 高所得世帯は特例給付 1人につき5,000円の手当が廃止される

しかし、ここ20年程の間はずっとこの高額所得者への増税の流れが続いています。

 

皆さんは気付いていますか?

年収1,500万円の方の場合のおおよその増税額

・配偶者控除の廃止 控除額38万円 およそ年16.3万円の増税

・扶養控除の廃止 38万円 およそ年16.3万円の増税

・給与所得控除の減額 平成25年~27年 245万円→195万円 およそ年21.5万円の増税


これだけ変わると年間で考えても50万円~の違いになります。

10年あれば500万円、20年なら1000万円もの違いが生まれます。

この他にも

・年金徴収額の増加 

・健康保険料料率の増加

・消費税増税

・所得税率の上限改定 


等があげられ実質的にはもっと大きく支払う税金の金額は変わっています。

 

今や受け取れる退職金は20年前の大卒の退職金よりも1,000万円少なくなっています。

年金受給は60歳から65歳に変わっています。

そのくせ平均寿命はどんどん延びているのです。

 

私たちはいい加減気付かなければならないと思います。

私たちの親の世代と、今の世代は同じ感覚で考えてはいけないということを。

 

同じ金額を稼いでいる様でも、支払っているお金は20年前とは違います。

貰える退職金も違います。

お金を預けても預金金利は全くといっていいほど付きません。

年金がもらえる年齢は下手すれば70歳からに変更される時が来てもおかしくありません。

 

高額所得者を対象に控除額の減額、廃止、手当ての減額、廃止と事実上の増税が繰り返されています。

 

コロナショックによりさらに日本の台所事情は現在悪化しています。

 

高額所得者であり、サラリーマンである方。

自身の資産を守るためにも、節税の知識や運用の知識を得る事はもはやスタンダードであり、必須項目となりつつあります。

 

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