借りられるうちに借りておけ!これがローンの鉄則!

ローンの鉄則

 

借金が好きな人は基本的にいないと思います。
用もないお金を借りて金利だけを支払うならこんなに無駄な話はありません。

しかし世の中には借りておいた方が良いお金もあります。
それは一体どんな場合なのか?

私もこの投資不動産業界にいて長い事色んなケースを目にしてきました。
いくつかの実例をあげてみます。

①ローン審査の実例

まず一つ目には実際のお客様とのやり取りの実例です。
このお客様は某外資系IT企業にお勤めの方で、かなり慎重に不動産投資を検討されていた方でした。
何度も打ち合わせをして、細かいシミュレーションも繰り返しやっと物件を決めてローン審査に入り、審査の結果が出て融資が決まりました。
しかし、その後の本申し込みに入ろうとしたところでご本人が会社の健康診断で緑内障であることが判明してしまいました。
ローンの団体信用生命保険は両目を失明すると保険がおりてしまうため、緑内障だと保険に加入することができず、ローンが組めないのです。
結果、あと一歩という所で購入を断念されています。

②法人への融資の実例

二つ目ですが、日本経済が低迷しマイナス金利が適用になった直後、私達の会社にも融資のお話が回ってきました。
この時は様々な金融機関が大きく融資の間口を広げ、幅広く事業者に対して国の保証で借りられる運転資金や資産の購入資金などを積極的に融資を始めたところでした。
会社の設立当初は法人の場合、少なくとも決算書が三期分揃わなければ融資は原則ほとんどの場合受ける事ができません。
弊社はリーマンショックの際に一期だけ赤字を出していますが、直近三期分に赤字の決算書があると、この場合も融資を受けるのは大きく難易度が上がってしまいます。
会社設立後数年した時に融資が受けられるとの事でお話を伺うと、半年間の融資で金利は6%だと説明されたのを今も覚えています。
高金利で、なおかつ短期の融資しか駆け出しの会社では受けられなかったのです。

それがこのマイナス金利採択直後は数億円単位で1%程の金利で借り入れができるチャンスがあったのです。
弊社でも会社の資産として不動産を2棟この時に融資を組んで購入しています。
その時その時で融資の条件は大幅に変わったりすることがあります。
これは法人の融資でも同じです。
この時ローンを組んで購入した資産も今や会社の立派な資産となっています。
必ずしも無借金経営が正しい訳ではありません。
きちんと利益になる見込みが立つのであれば当然資金を借りてでも優良な資産なら購入していくべきです。

③不動産投資会社従業員への融資の実例

三つ目ですが、不動産投資会社で勤務している従業員は基本的に現在不動産投資の為の融資を受ける事ができません。
不動産投資事業者はある種のインサイダーとしての立場になるため、金融機関は融資をしてくれないのです。
しかし、数年前は違いました。
融資の引き締めが起こる前は不動産投資事業者でも投資ローンが組めたのです。
私はその頃に投資用の不動産を買い集めています。

まとめ

融資はいつでもいい条件で組めるわけではありません。
ご自身の収入、勤続、会社属性、金利の変動、経済変動に影響を受けて大きくその条件を時代ごとに変化させています。

ご病気一つするだけで融資は組めなくなってしまうかも知れません。
来年、もし健康診断で引っかかった時皆さんはなにを思うでしょうか。
そこから先はローンを組める資格がなくなるかも知れないのです。

あの時思い切って買っておけば…。とならない様に、マイナス金利によって史上最低金利となっている今、不動産投資をしていた場合の自分の可能性について一度検証してみてはいかがでしょうか。

 

現在の会社に入社後、設立初期より営業部を統括、本部長を務める。以降融資担当部長、流通事業部では仕入れ先開拓業務に従事、後に管理業務部等を歴任。

現在は自社セミナーを始め、様々な会社との協賛セミナーの講師を務めながら、常に世に発信する立場で不動産業に従事している。

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