お茶の水駅のバリアフリー化工事が2023年完了予定

2021/06/04

ニュース 開発

JRお茶の水駅

バリアフリー化工事が進むJRお茶の水駅

JRお茶の水駅が古い駅の構造を見直し、バリアフリー化工事を進めています。

約400年前江戸時代の初期、神田川の流れる谷に江戸城周辺の洪水対策として作った放水路に沿って走るJR中央線の駅のお茶の水駅。
このお堀は幕府が仙台藩初代藩主伊達政宗に命じて作らせたことから「仙台掘」とも呼ばれるそうです。

長さ140メートルの人工地盤の建設を主とした今回の工事は、鉄骨造2階建ての駅舎を設ける大規模な建築工事となります。

お茶の水駅は乗り換えもあり、学校、大学病院など医療施設に勤める方や訪問される方が多く、1日の乗降人員は10万人を超えます。

1932年当時(昭和7年)からほとんどそのまま使われてきたホームは、バリアフリーに対応しておらず、2013年から着工した工事は本格化してから6年の歳月を経て、2019年1月からエスカレーターとエレベーターが使える様になっています。

古い設備を活かす工事の大変さ

JRの山手線はじめ、すでに数十年どころかこのままいけば100年程の時間が経過する古い駅舎や設備も多くあります。
今の時代は当たり前になっているエレベーター、エスカレーターなどの設備も簡単には取り付けられません。

この御茶ノ水駅の工事は古い駅舎をバリアフリー化し、利用しやすくすることが目的ですが、その工事の内容については想像を絶するほどの苦労が裏にあります。

まず、電車の線路内の工事であるため、運行を妨げない為にも様々な制約があります。
もちろん夜間でなければ行えない工事も数多くあります。

まず、御茶ノ水駅は道路側に工事の為の作業スペースを確保することができません。

その上河川に沿っているため、河川の中に柱を設置しなければ作業するための足場を作ることができません。
この柱を設置すると河川の流れを妨げてしまいます。
これを避けるには一年の内、水が少なくなる時期の半年間の間に作業をしなくてはならなくなります。
これでは半年ごとに設置と撤去を繰り返す事になる為工事が思うように進みません。そのため1㎞上流まで川底を整備し、水の多くなる時期でも河川の流れを妨げない状態を先に整備して作ってから工事をしています。

河川からの作業船による工事も必要で、通常の鉄道工事には考えられない工程が多数含まれる非常に難易度の高い工事となっています。

石積み擁壁が隣接しているため崩落したりする危険性をリアルタイムで観測する必要もあるため、プリズムを設置して変状を常に監視、石積み擁壁もセメントベントナイトを注入し補強しながらの工事となっています。

この御茶ノ水駅の工事は、古い盛土構造の駅舎を杭を打って耐震補強し、今の姿を維持しながら電車の運行を妨げずに工事の為のスペースの確保すら難しい場所で、河川の上に作業スペースを作るなど、様々な問題を乗り越えて完成に近づいているのです。

まとめ

この他にも東京都内には古い駅舎のリニューアルが必要になる事もあるとは思いますが、これほどの難易度の工事が実現できるのであれば、他の工事に関してもなんとかなるのでは?と思えてしまいます。

しかしこれらは全て日本の優秀な技術者たちの高い能力と並々ならぬ努力によって実現している工事です。

利用する人たちはあまりその努力について知る機会もないかも知れませんが、こういった関係者の苦労によって私たちの生活のインフラが成り立っている事を知っておくべきだと思います。

現在の会社に入社後、設立初期より営業部を統括、本部長を務める。以降融資担当部長、流通事業部では仕入れ先開拓業務に従事、後に管理業務部等を歴任。

現在は自社セミナーを始め、様々な会社との協賛セミナーの講師を務めながら、常に世に発信する立場で不動産業に従事している。

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