マンションの価格を70㎡とした場合に平均いくらで購入できるのかを一元化して表示する首都圏価格マップをSUUMOが掲載しています。
単純に同じ広さの物件がそれぞれの駅でいくらで購入できるのかが一目でわかり、相場観を知るには非常に便利です。
もちろん厳密にいえば、階層や設備仕様、方角、徒歩距離や建物の共有部などにもよって価格は変わりますから、あくまでも参考程度のお話ですが、感覚的なものを掴むのには十分でしょう。
誰ということもないのですが、不動産を売り出す際は近隣の同条件の物件の販売価格や実際に取引されたことのある価格などを参考に価格を決めて売り出します。
周辺取引事例法ともいいますが、これが一般的です。
ただし、調べた結果周りに同条件の建物があまり売りに出されていない場合などは、多少強気な価格で売り出すこともあります。
相場よりも高めの価格でということです。
周辺に競合する物件が少なければ、選択肢がないので強気な価格でも問い合わせが複数入り売れてしまう事もよくあります。
そうなると徐々に強気な価格での売り出しが増えて、結果相場が上がります。
大きな経済ショック等の影響で、世の中が混乱して給与が減給になったり、ボーナスが出なかったり、リストラなどが増えると、心理的にも大きなローンを組んで不動産を購入するのは怖くなります。
経済的に困窮して不動産を売り出す人も増えるので、価格が安くなっても早く売りたいというケースも増えます。
結果この様なケースでは不動産価格は下がります。
現在は住宅ローン控除の条件が良く、住宅ローン金利も安い上、不動産価格もリーマンショック前よりもまだ割安となっているので、価格は少しずつですが上昇しています。
新築マンションはリーマンショック前の頃と比べて、1/3程度まで供給戸数が減少しているため価格は中古に比べてかなり割高となっていますが、数が少ないため販売と同時に完売するケースが多くなっています。
東京都心部のマンション価格は見てわかる通り山手線の内側はかなり高く、高止まりしています。
人気のある目黒周辺や、ターミナルステーションである池袋、新宿、渋谷、品川、東京、上野などにアクセスが良い周辺エリアは軒並み高いという印象です。
23区内といってもかなり不動産の価格には差がある事が伺えます。
神奈川エリアに関してはやはり横浜駅周辺、川崎駅周辺が飛びぬけて高く、少しでもエリアを外すと一気に価格に割安感が出てきます。
東京都内でも富裕層エリアと一般的な住宅地とではかなりの価格差が生まれている事がわかると思います。
今後不動産価格がどうなっていくのか?気になるところだと思いますが、基本は経済が成長する前提なら物価は上昇します。
特に富裕層との格差は今後さらに開いていく可能性が高いでしょう。
高いエリアはさらに価格が上昇する可能性が高く、そうでないエリアは給与所得の平均などが上がらない限りはそう大きく価格を伸ばすことはないと思われます。
SUUMOのフリーペーパーは文字通り無料ですが、かなりわかりやすくデータがまとまめてあったりするので私もよく参考にします。
みなさんももしご興味あれば見てみてはいかがでしょうか。