現実的に「抗老化」が可能になろうとしている。
老化に抗いたい人は多いでしょうが、運動する、ビタミンCを摂る、エステに行くなど様々な方法でなんとか老化を止めようとはするものの、どれほどの効果があるのかはわかりません。
しかし、明確に老化止めるのに効果があるとされる物質が発見されています。
NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)といわれる物質で、ビタミンB3からつくられるようです。
ブロッコリーやアボカド、トマトにも微量ですが含まれるようで、自然由来の食品成分の一種です。
NMNは体に吸収されるとNAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)という物質に変換されます。
このNADがかなり大きく老化のメカニズムに影響を与えます。
人間が生きていくうえで欠かせない補酵素がサーチュインの働きを活性化します。
サーチュインは老化や寿命をコントロールする酵素です。
その遺伝子は長寿遺伝子とも呼ばれているそうです。
サーチュインは7種類あり、中でもサーティワンはインスリンの分泌、血糖値のコントロール、代謝や神経細胞を守るなどの非常に重要な役割を担っています。
マウスの実験ではメスでは16.4%、オスでは9.1%健康寿命が延びているそうです。
サーティワンが活性化すると視床下部に作用し、臓器や骨格筋、脂肪細胞の機能か回復、体の活動量や代謝があがるといいます。
特にNMNは40代~50代の方に効果が高いといいます。
むしろ若い世代に対してはほとんど効果が無いそうです。
人の70代に相当するマウスに与えても身体活動が高まるなどの効果が出ているため、高齢者が飲んでも効果が期待できるとされています。
このNMNはすでにサプリメントとして日本でも売られています。
純国産のものはかなり高額なイメージです。
まだ流行り始めということもあってか価格もバラつきがありますが、インターネットなどで比較的簡単に手に入ります。
マウスでは糖尿や記憶障害などにも効果が出ていることが確認されています。
人体による臨床試験も経ていますし、自然由来で食物にも含まれていますから副作用についても安心できそうです。
もしも大幅に健康寿命が変わったり、糖尿病などの成人病の改善に大きな効果があるということが立証されてくれば、今後さらにNMNは爆発的に売れるのかもしれませんね。