不動産投資を始めようとする場合に、「まずは勉強しなくては」という方もいます。
不動産投資について勉強する場合、何から始めればいいのでしょうか。
もちろん、全く知識がない場合は不安でしょうが逆に全てを細かく理解する必要もないのです。
そもそも不動産は目に見えます。
未来のなんだかわからない物に投資するわけではありません。
駅徒歩何分で、どんな大きさで、どんな間取りでと内容を細かく把握できます。
誰が見てもいい場所にあって、いい建物で、いい部屋なら必ず賃貸は付きますし、もちろん家賃も取れます。
そういう意味では決して素人だから失敗すると決まっているわけではありません。
いい不動産であるなら、家賃を取り続けるという不動産投資の一つの目的はそうそう失敗しません。
ではもう一つの不動産投資の効果である売却による利益についてはどうでしょうか。
これも不動産がある程度安く買えていれば、家賃が取れている以上は残債が削られていくので、買ってすぐ売却しない限り損はしません。
場所の良い不動産を購入していればそうそう価格も大きく落ちたりもしないので、残債が十分に削れた後ならある程度利益を残して売却できます。
しかし、地方に不動産を購入、もしくは例え都心であっても新築を購入する際は失敗する可能性も大きくなってきます。
10年後、20年後にその不動産が売れるのか、売れるとすればどんな価格になるのか。
これをよく知る必要があります。
この他に不動産投資をする際に知っておいた方が良いことは、融資条件である金融機関の選択肢、金利などの融資に関わる知識。
また、運用途中に起こり得るトラブルや設備や修繕、交換にかかるコストです。
変動要素である家賃の下落、不動産価格、修繕積立金の変化についても知っておくべきでしょう。
おおまかに言うと、この辺りが把握できていれば不動産投資で負ける事はまずありません。
勝つための見極めにはもう少し相場の感覚を持っていればなお良いでしょう。
しかし、不動産投資をするために宅建主任者の資格を取ろうと思うという方もいますが、そこまでは必要ありません。
法律に関する知識は得られますが、宅建主任者の資格を持っていても実務経験がなければ意味がありません。
料理の経験がないのに調理師免許を持っていても、おいしいものは作れません。
修繕のコストや運用のコツなどは不動産投資の書籍やネットの記事を読めば学べるとは思います。
しかし相場についてだけは生の情報を取るしかありません。
例えば東京の新宿区のある駅周辺の相場はここ数年の取引事例を見ることができます。
これは不動産屋ならどこでも情報が取れるはずです。
相場の情報は本では勉強できません。
リアルタイムで相場は動いていますので、過去の古すぎる情報を見ても意味がありませんし、築年数ごとの情報をとらえなければ、未来の相場を想定できません。
学べば学ぶほど運用がスタートできなくなる方もいます。
知識がついてくるとより完璧な物を求めます。
完璧なものを求めれば求めるほど見つけること自体の難易度が上がりすぎて、そこまでの条件でなくとも十分に利益は取れるのに買えなくなってしまうのです。
結果、利益は1銭も入ってきません。
これでは本末転倒です。
不動産投資は失敗する確率は低い投資です。
ある程度の知識を得て、安全そうな投資なら思い切って初めてみましょう。
投資することで得られる知識もありますし、経験から自信も生まれます。
10年後500万円の利益になるのか、450万円の利益になるのか、当然500万円の方がいいですが、1円の利益もないのが一番損ですからね。
迷いすぎには注意しましょう。