┃いちばんの不安は「借入」
借り入れについては、不動産投資において一番心配になる点だと思います。
現金で購入していれば毎月の支出は管理費、修繕積立金しかありません。
支払いがなければ当然家賃が一時的に入って来なくてもとりあえずは返済に困ることはありませんから、大きな心配はないと思います。
また、金利についてもったいないと思ってしまう方がいます。
金利しか見なければ当然コストである金利はもったいないという考え方になります。
しかし、先日海外不動産や、株式、投資信託、債券などの全ての投資に精通した投資家の方の
お話の中でも、日本の不動産を購入するのであれば、借り入れを活用できるのが最も大きなメリット
であると断言していました。
┃不動産の借入と一般的な借入の違い
単純に1,000万円の投資をするのに、1%の金利で借りて投資をしたとします。
そこから得られる利回りが5%であれば利益が4%取れます。
投資をしなければこの利益は得られません。
しかし現金が無ければ、お金は借りる事になります。
金利も払います。
しかし、それ以上に利益があるから投資するのです。
世の中にはいろんな形のローンがあります。
金利だけを支払って元金は据え置き、返済しないローンが存在します。
この場合は先程の理屈でいえば4%の利益が毎月残ります。
1%の金利しか支払わず、元金は払わないので、差額の利益が残ります。当然ですよね。
しかし元金は一切返済していないので月々支払う金利も減りません。
一方で、一般的なローンは元金も返済するのが普通です。
そうなると取れた利益は元金と利息、二つの支払いに充てられます。
この場合は前述のパターンのように利益は現金という形では手元に残りません。
返済された元金分、不動産の場合であれば、不動産という形で自身の資産になって、最初は借り入れからスタートしたものが、徐々に自分の資産として実体化していきます。
さらに元金を返済している以上、返済が進むごとに借りているお金が少なくなるので、支払う金利が少なくなっていきます。
この場合、前述の元金を返済しない借り入れと比べると金利の支払いが少なくなっていく分、利益にはなりやすくなります。
少しずつでも金利コストが下がり、利益が増えていきます。
┃まとめ
もう一度いいますが、投資をしなければ利益は得られません。
ゼロです。
資金を借りても低利で運用できれば、その差額のイールドギャップから運用益が取れるのです。
まずはきちんと借り入れを活用する運用のシステムの構図をまず理解しましょう。
単純な借り入れ=悪いこと、という概念を先入観として持っていると、システムがあっても効果を効率よく得る事ができなくなってしまいます。
借り入れ自体に拒否反応を示すのは、借り入れの仕組みをきちんと理解し、借り入れを活用する際の利益の最大化の方法をよく理解してからでも遅くはないはずです。
先入観だけで物を判断せずに、一度その理屈を理解するための時間を作るところから始めてみてはいかがでしょうか。