「沖縄ザル経済の真実」いくら観光客が増えても県民が豊かにならない理由

2020/02/19

業界ニュース ,

沖縄県の観光客はこの数年急増し、観光収入も増えている。だが、県内の宿泊・飲食業や卸売・小売業の収入は増えていない。なぜ観光客の増加は沖縄経済に還元されないのか。沖縄在住の経営コンサルタント・築山大氏は「その理由は沖縄の『ザル経済』という構造にある」と指摘する――。

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記事の要点

  • 沖縄県の観光業は、県のリーディング産業の位置づけられているが地域振興につながっているとは言い難い。観光収入は10年間で1.6倍に増加した一方、県内の宿泊・飲食・卸売・小売業が全く増えていない。沖縄経済が観光客の落としたお金を地域に還元して経済のサイクルを回せないぐらい、貧弱な経済基盤である「ザル経済」ということ。
  • 近年の観光客の増加要因は、単なる円安ボーナスによるもの。沖縄は観光客数こそハワイを超えているものの、観光収入は1/3ほどしかない。このことを県民は肌の感覚でわかっており観光では生活が豊かになるかの問いに対して「もう思わない」と答えた人が多い。観光産業で働く人達の就業状況は厳しく、回答者の6割は「平均給与20万円以下」と回答している。
  • これまでの四半世紀で沖縄関係予算として、累計8兆円近くの補助金が流れ込んでいますが、県民所得は全国最下位のまま。

インターネットユーザーの声

「ハワイを観光人数で上回っても観光収入が3分の1の沖縄経済 実は経済を引っ張っているのは建設業 不動産価格はかなり高いレンジで推移してます 円安で旅行者が減る可能性はありますがそれでもまだまだ沖縄の不動産は成長しますね」といった反応、感想が上がっている。

記事へのコメント

問題を報告沖縄はとにかく観光客が多いけど、物価もハワイと比較したら格段に安いし、そこまでお金を使わない観光地のイメージもあります。観光客が増えているのに、沖縄に観光業で働いている人たちの給料に反映されないのはどうなんだろ。それではやる気もモチベーションを維持させるのも難しい…。せっかく日本を代表する美しい海が楽しめる沖縄。円安だからではなく、沖縄の人たちを豊かにするためにも、積極的にお金を使うべきではないかな。それが沖縄の為になります。By 匿名ユーザー

問題を報告沖縄が、東南アジアの人たちにとっては、買い物をするのに一番近い日本というのが現実です。ハワイに比べれば安価で近場のリゾート地と考える気持ちもわかりますけどね。オーバーツーリズムの現状が当たり前になってしまっている今の状況こそがザル経済の原因になっています。インバウンドの減少も進む中、沖縄で唯一上がり続けているのは不動産ぐらいですね。By 匿名ユーザー

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監修者

室田雄飛

J.P.Returns株式会社
執行役員 コンサルティング3部 本部長

J.P.RETURNS執行役員。
J.P.RETURNSに入社後、設立初期より営業部を統括、本部長を務める。以降融資担当部長、流通事業部では仕入れ先開拓業務に従事、後に管理業務部等を歴任。数百戸の投資用区分マンションを販売、自身でも6件の不動産を所有、運用している。現在は自社セミナーを始め、様々な会社との協賛セミナーの講師を務めながら、常に世に発信する立場で不動産業に従事している。

【書籍】
日本で最も利回りの低い不動産を持て!
マンション投資2.0

【ブログ】
室田雄飛のモグモグ不動産投資ブログ

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