オリンピック開催が控える東京ですが、東京はいったい世界の目にはどう映るのでしょうか。
世界的に見ても近代的で成熟した都市機能を持つ大きな都市だろうと想像はつきますが、世界の主要都市と比べてその東京という都市のスペックははたしてどれほどの物なのか。
今回は様々な分野に分けて評価されている世界の都市ランキングで比較してみます。
┃世界から見て東京は何位??
まずは「世界の住みよい都市ランキング」です。
東京は世界で最も安全性の高い都市と評価され、生活の質でもランキングトップ。
食の安全性や、質の良い食材を使った料理が食べられることや、日本では当たり前のことですが、電車の定刻運用なども評価され、住みよい街としてトップに君臨しています。
海外では一時間電車が遅れるのも当たり前の世界だったりもしますので、2分電車が遅れるだけでも謝罪のアナウンスが社内で流れる日本は、世界の人から見れば驚愕に値するでしょう。
次にフィナンシャルタイムズが2年に一度発表している経済成長性など6分野のランキングです。
アジア・太平洋の163都市もの中から2位に選ばれています。
品質の良いインフラ環境や、対内直接投資戦略が評価を得ています。
しかし、英語でのコミュニケーションが取りづらいとの厳しい指摘により2位となっています。
次に世界的なコンサルティング会社であるA.T.カーニーの発表している経済成長性のランキングですが、大卒の人数が最も多い等の材料が評価され4位となっていますが、懸念材料として少子高齢化に伴う人口減少により経済成長に悪い影響が出ると予想されています。
最後に森記念財団都市戦略研修所が発表している世界40都市の総合評価では、東京は4位にランクインしています。
インフラ環境の問題点として羽田の発着便の数、空港へのアクセスなどが改善点としてられあげられ、都心部の開発の課題を指摘されていますが、今後この点はJR線の羽田空港への乗り入れ等の改善の具体的な予定もあるため、将来ランキングの上位に入る可能性も高まってきています。
これらのデータも示しているように、全世界の主要都市の中で評価しても「東京」という都市の機能がいかに高水準で、成熟しているかがおわかりいただけると思います。
世界的な大都市と比較しても見劣りするどころか、最先端の安全性や十分な魅力をもっているといっていいでしょう。
┃世界の都市と比較してみると…
さらに成熟した先進国の三大都市、ロンドン、ニューヨーク、パリと人口、GRP(域内総生産)、面積で比較してみます。
こう見ると他の都市と比較して、面積から考えても人口の集中の度合いが比率的に非常に高く、人口密度、人口そのものが圧倒的に高い事が伺えます。
世界でも主要な都市と比較しても最も高い賃貸需要のベースをもっているのです。
GRPから見てみると、域内で最も大きなお金が動いていることがわかります。
ビジネスが活発でその高いサラリーに吸い寄せられるように、労働人口が集中しており、最も生産性が高く、多くの人口がそのビジネスを支える構図になっています。
東京都は1,300万人が生活しており、実に日本の人口の10分の1が東京に集まっています。
23区内には900万人。大阪全体の800万人を凌ぎます。
日本の中だけ、東京の中だけ見ている人からすれば当たり前に見えるかも知れませんが、東京の人口の集中度合いは世界の中でも異例で、その人口から世界でも類を見ないほどの豊富な賃貸需要を抱えた、不動産投資に最も適した温床を持っているということなのです。