FX（外国為替証拠金取引）とはなんでしょうか？

外国為替証拠金取引と言われる「 FX 」

最近は女性の方でも投資をされている方が増えていて、身近な人が投資をしていると聞くとなぜだか何も知らない自分に焦りを感じたりします。

知らないことに対する軽い劣等感ですね。

FX…。よく聞くけどなんの事かいまいちわからない…という人も実は多いはずです。

今日はこれをわかりやすくご説明します。

 
┃FXとは①為替

まず、外国為替。

これは外貨を購入して保有する事で利益を狙います。

利益には二種類あります。

円が強い。ドルが弱い。となれば円高となります。

例えば1ドル100円の時にドルを1ドル購入したとします。

これが円安になり、150円になった時にドルを売ると円を基準とするなら50円儲かります。

これが根本的な為替の売買による利益です。

（実際は買いにも売りにも為替手数料がかかるので手数料も考慮する必要があります。）

もう一つの利益はスワップ金利といわれる金利です。

例えば日本の預金金利が0.1％、一方アメリカドルの金利が2％であるなら、ドルで預けていた方が金利の分有利です。

円をドルに換え、ドルで金利を受け取った方が金利面では得をします。

さらにドルが強くなれば、円を買い戻した際にさらに利益がでます。

将来強くなりそうな通貨を予想してその通貨に投資する事により、スワップ金利の効果や、通貨の値動きにより利益をあげる。

これが外国為替の売買による投資原理です。

 
┃FXとは②証拠金

では、次に証拠金についてです。

例えば100円で購入した1ドルが、後に1ドル110円になった際に円を買い戻すと10％円が増える事になります。

逆に1ドル90円になると10円損をします。

これはどちらの場合も10％相場が動いたことになります。

この時相場が10％下落した際に損をする金額は10円です。

つまり、10倍の金額で投資した場合には1,000円分のドルを購入し、100円損をする事になります。

この時に損をする可能性がある100円をあらかじめ口座に証拠金としていれ、為替取引をまとめているホストに支払います。

すると損をする可能性のある金額の100円をすでに預けてありますので、証拠金の10倍の金額、実際は持っていない1,000円まで投資ができるというのがFXの仕組みです。

例えば1,000円で1ドル100円のドルを購入すると10ドル購入できます。

口座に自分のお金は証拠金の100ドルしか預けていません。

自分が出資した金額はあくまでも100円だけです。

購入後、1ドルが110円になると10ドル持っているので1,100円になります。

この時の利益は100円です。

しかし、実際は自分の資金は100円しか投資していませんので、自己資金に対しての利回りは100％となります。

では逆に相場が下がり、1ドル90円になった場合ですが、この時は100円損をする事になるので、あらかじめ預けてある証拠金である100円が担保の役目なので損金の補填の為に消し飛びます。

当然この場合は100円は丸損です。

この時、相場が10％下がると損が確定し証拠金が吹き飛び、投資が一旦終了してしまいます。
投資を継続したければ証拠金を継ぎ足す必要があります。

この追っかけで投下する資金を追証といいます。

例えば相場が10％下がった際に追証をしなければ投資はそこで終了となり資金は二度と手元には返ってきません。

しかし12％下がったところで急激に反発し、一気に元の価格に戻る可能性もあります。

その場合は追証をしておけば投資が継続しているので、元の価格まで回復するチャンスを得る事もできます。

上手くいけば自分の投資金額に対して、通常他の投資では到底得られない様な大きな利益を短時間で効率よく得ることもできます。が、大きな金額で投資していれば大きな損失になる可能性も同じだけ存在します。

一番怖いパターンでいえば、相場が下がり続けて追証、追証と資金を追加しても相場が回復せずに、ついに資金が尽きて追証が入れられなくなると、そこまで投下した資金が全て吹き飛びます。

レバレッジ（テコの原理）を使って、大きな利益を獲得する事もできるFXですが、読みを誤ると大変な損失を被る可能性もＦＸではあります。 

不動産の場合のレバレッジは、金融機関からの借り入れにより同様の効果を得られますが、相場が下がって建物の価格が下がる事があっても追証を入れる必要がありません。
例え不動産価格が経済の影響をうけて価格が下がっても、追証の必要がなければ経済や相場の回復を待つことができるので回復してから売る事もできますし、投資の強制終了がないのでそのまま投資が継続できじっくりとチャンスを待つことができます。

ＦＸは瞬間的に大きな利益を産みますし大きな利益に魅力はあります。
また株式と違い、いくら相場が下がっても通貨の価値がゼロになることは考えにくいので、外国為替そのものは本来ある程度安全性の高い投資です。
しかし大きなレバレッジをかければ当然大きく負ける可能性もありますので、あくまでも万が一失敗しても生活に支障のない範囲の投資金額に抑えるか、かけるレバレッジを小さくする等のコントロールを入れてリスクをコントロールして投資しましょう。