住宅に発生するカビの被害、意外にも大きな影響を健康に与える可能性があります。
ブラックモールドともいわれるいわゆる黒カビ。
このカビが健康に大きな影響を与えることもあります。
具体的には呼吸障害、頭痛、倦怠感などの重い症状に悩まされることもある様です。
水道管の故障の修理を怠ったことにより、壁の内部にカビが大量発生し健康被害を被ったとして、訴訟を起こしたケースなども沢山事例があります。
ひどいケースでいうと36人の小児患者の内9人が突発性肺胞出血により亡くなるという大きな被害を出しているケースもあるようです。
地下階や日当たりの悪いマンションでなくとも、タワーマンションの高層階にて壁の内部にて水道管の水漏れが発生し、壁紙の裏側が真っ黒になるほどカビに覆われて息が出来ない程の呼吸障害が出ているということもあるそうです。
場合によっては通常の5000倍の規模のカビの胞子が1㎥の空気から検出されることもあったといいいます。
このカビ毒は食品を介してではなく、空気中のカビ胞子を呼吸を介して取り込んでしまうことで健康被害を及ぼします。
カビの胞子は小さく、量も少ないのでよほどの量にならない限りは健康被害にまで発展することはないという説もありますが、健康によくないことは間違いありません。
地下階や日当たりの悪い部屋、北側で結露が出る部屋などではカビが発生しやすくなります。
新しいマンションでは大抵の場合に24時間換気システムが導入されていますので、カビが生えることは少ないと思います。
木造住宅に比べて鉄筋コンクリート造のマンションは構造上カビは生えにくいという特性もあります。
それでも、壁の内部の水道管が水漏れを起こしたり、またマンションの外装にヒビがはいって内部まで浸透してきたりしている場合はカビの被害が出る事もあります。
放っておくと大きな健康被害を被ることもありますので、なるべく早く処置や修理をするべきですが、表面上のカビを取るだけでは根本的な解決に至らないケースもあるため、きちんとカビの原因を突き止め、原因から解決をしないと繰り返し被害が出るケースも多くなります。
カビの被害の少ない建物は上層階であること、南向きであること、風通しがよいこと、日当たりが良い事、川などの近くに無いこと等を守っていればまず心配はありません。
新しいマンションは24時間換気システムがついているだけで換気はかなりよくなります。
たかがカビと思うかも知れませんが、意外と大きな被害につながることもありますので、物件選びの際にはぜひ参考にしてくださいね。