本日6月21日は2021年の夏至にあたります。
1年で最も日の長い一日で19時ころでもまだ空が明るいと感じるほどです。
比較的雨が少ないように感じる上に肌寒いと感じることもある6月ですが、今後梅雨明けと共に夏が本格化します。
熱中症は夏に集中する症状ではありますが、毎年60,000人を超える人が熱中症と診断されています。
年間100人を超える死亡者を出している事実もあるので侮れません。
場合によっては重症化するケースも多い熱中症ですが、その対策の方法として「暑熱順化」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
暑さに強い身体を作ることを指す「暑熱順化」は、環境省では「やや熱い環境でややきついと感じる程度の運動を毎日30分ほど続けると暑熱順化が約2週間で完成する」といいます。
この暑熱順化により発汗量が増え、汗に含まれる塩分濃度が下がり、皮膚血管が拡張して循環血液量も増えるとしています。
運動する事で代謝があがり、汗をかきやすい体質になります。
汗が上昇した体温を調節するので、熱中症になりにくくなります。
暑熱順化すると汗に含まれるナトリウムイオン濃度が30~40%も低下するそうです。
塩分やミネラルが体外に出にくい体質に変化する事が確認されています。
血中のナトリウムやミネラルが大量に排出されると痙攣を起こしたり、意識障害などの熱中症の代表的な重症化する際の症状につながりやすくなってしまいます。
運動などにより暑熱順化すると循環する血液量も約10%増加するそうで、人体の放熱機能を高める効果があります。
とはいえ毎日忙しいお勤めの皆さんは、なかなか毎日30分の運動をするのも難しいかもしれません。
そこで運動が難しいという方は、毎日40度程度のお風呂に10分~15分程度汗が出るまで浸かっていただくと同じ効果が得られるとの事なので、時間のない方や運動が難しい場合には試してみて頂けたらと思います。
例え暑熱順化ができていたとしても熱中症にならないわけではありませんので、水分やミネラルを充分に摂って対策を怠らない様にしてくださいね。
コロナ禍で自宅などに籠る機会が多くなりエアコンの効いた部屋にずっといるという方は特に意識して行動しないと、大した事をしていなくても熱中症にかかってしまうリスクも高くなりがちです。
運動不足の解消も兼ねて運動にもチャレンジしてみてもいいのかも知れませんね。