コロナウイルスの影響によりリモートワークが平準化され、いわゆる「巣ごもり」状態になっている方も多くなりました。
一週間全く外に出ないということもあるのかもしれません。
コロナウイルスの蔓延防止の観点から考えれば外に出るのは得策ではないでしょう。
最近の研究結果で、コロナ感染者のうち週に10分以下の運動不足群と週150分以上の活動群では、入院率は2倍以上、ICU使用率は1.73倍、死亡率は2.49倍という統計になり、基礎疾患のある方や喫煙者、肥満の方よりも死亡リスクは高くなると発表しています。
1日20分の運動で寿命は5年延びるとも言われるそうです。
こうなると巣ごもりしているから安全だと考えるのは間違いなのかもしれません。
むしろ様々なリスクを疾病リスクを上げる要因になる可能性が高いということです。
また睡眠に障害をきたすケースも多くなっています。
運動不足からか、外出できないストレスからなのか。
コロナ禍では睡眠の質が悪いと答える人が63.2%と高い水準となっているそうです。
コロナのホテル療養者のうち睡眠時無呼吸症候群の疑いの所見が認められた人が42%もいるとのデータもあるようです。
もちろん睡眠不足は免疫力をさげるので病気の予防を考えれば天敵です。
ワクチンの接種に関してもデータが上がっており、4時間の睡眠を取った方と8時間の睡眠を取った方では抗体のでき方に大きな差が生まれ免疫力が半分程度に効果がおちるそうです。
巣ごもりによる運動不足や、コロナ禍のストレスにより身体の調子をくずし、睡眠障害、肥満などの弊害がでると根本的な免疫力や病気になった際の重症化のリスク、死亡のリスクを上げてしまうこともあります。
例えコロナ禍であっても、簡単なエクササイズやウォーキングなどは意識すればできるはずです。
コロナ禍において生活のリズムを大きく変化させている方は特に注意をしてください。
人間は一つの事に捉われると他のことのバランスがおろそかになる事がよくあります。
ダイエットもプロテインを摂ることだけに集中したり、炭水化物を全く食べなかったり、一つの運動しかしなかったり、極端に食事を減らしたり。
しかしこういった状態になると自分では行動に満足しているのですが、その実効果はあまり高くないとか、極端なことをしすぎて逆効果になるなんてことはよくあることです。
外に出ないので一見安全に見える巣ごもりですが、根本的な部分で身体が弱くなって重症化のリスクが上がったり、死亡のリスクが上がる、または合併症などのリスクを上げてしまっては本末転倒です。
少しずつコロナウイルスの新規感染者は減っており、ピークアウトしたとの見方も出てきていますが、新しい変異型がいつ出回るかは誰にもわかりません。
なにごともバランスが大事ということなので、リモートワークなどで生活のリズムが大きく変わっている方は生活の中に適度な運動も取り入れつつ、健康を維持する方法をぜひ見直してみてはいかがでしょうか。