オリンピックが終わり、コロナが落ち着く傾向を見せ始めている今。
今後日本の景気はどうなっていくのか?
「コロナ明け」の経済動向に注目が集まり始めています。
急激にコロナウイルス感染者が減り始め、ピークアウトしたのでは?
との見方も出始めている中、すったもんだしたオリンピックも結果としては「いい結果」とは言い難いものの、ようやくなんとか開催にこぎつけ、終わりが見えてきました。
そこで人々のマインドは「次は?」へ移り始めています。
今後コロナ明けの経済動向は?物価は?景気は回復するのか?ということです。
特に明確な根拠があるとも言い難い状況で、様々な憶測が飛び交っています。
しかし、コロナ禍であっても世界の数字が示していることがあります。
それは物価の上昇率です。
世界の物価は長い間、ずっと上昇し続けています。
1980年からアメリカは2.91倍、ドイツは2.05倍、韓国は4.57倍、中国は5.74倍です。
日本はというと、たったの1.34倍です。
(※参考:https://toukeidata.com/country/bukka_suii_hikaku.html)
今後皆さんは日本の物価はどうなっていくと予想しますか?
今後も世界の物価は徐々に上昇していくでしょう。
その中で日本だけが物価が安いまま、なんてことがあるでしょうか?
すでにロンドン、ニューヨーク、上海、香港、台北などと比べても日本の東京の不動産は割安となってしまいました。
今後も物価が上昇するなら、いつまでも割安な日本の不動産に目が向くことがないと皆さんは言い切れるでしょうか。
世界中の物価が上昇しているのに、日本だけが置き去りというのは考えにくいでしょう。
日本の中では物価がほとんど変わっていません。
今世紀に入ってからはほぼ横ばいです。
コロナの影響を受けて今はむしろ瞬間的には下がっているくらいです。
しかし、物価の推移を把握するのに最も代表的な「もの」である「金」はずっと価格を上昇させています。
原則、金はインフレになるとその価値が上がっていきます。
日本の中の景気や、日本の物価ではなく、世界の物価を如実に反映するのが「金」です。
▼「金」の価格推移
(※参考:https://gold.mmc.co.jp/market/gold-price/#gold_longspan )
その金は、2000年頃は1g当たり1000円程の価格でした。
それが現在はなんと7倍の7000円を超えています。
金に対してお金の価値は7分の1になったという事です。
お金が価値を失い、物の価値が上がっているなによりの証拠です。
もし、この先30年で物価が2倍以上になるなら、私達はどうするべきでしょうか。
今の2倍頑張って働くことを考えますか?もっと貯金をするべき?
そうではないはずです。
バブル崩壊から長く続いたデフレの時代はもしかしたら終わろうとしているのかもしれません。
度重なる経済ショックに見舞われ、人口も増えない中で、明確な景気回復の糸口が掴めないまま、悪い事が起こる度に対処療法を常に強いられてきた日本経済。
その場をしのぐ事に重きを置いた対処療法を繰り返している内に、他国に経済力で追い抜かれ、いつの間にか物価すら安くなってしまいました。
「今後の日本」では今までとは違うことが起きてくるでしょう。
世界経済のうねりが日本を巻き込む時、日本ではなにが起こるのか?
これが想像できないと、20年、30年後は考えもしなかった未来が待っているのかもしれませんね。