皆さんもご存じの通り、日本はバブル崩壊を経験しています。
「バブル崩壊」とキーワードを入れて検索してみて下さい。
Wikipediaにはバブル絶頂期、東京の山手線の内側の不動産の全ての合計額で、アメリカ全土が買えたと書いてあります。
当時の東京の不動産はそれほどに高額で、世界でも一番不動産の高い都市であったといえます。
しかし、不動産には相応の価値があります。
いくら景気が良くなっても、本来の価値を超えて、はるかに高額となった不動産価格はバブル崩壊と共に急激にその値を落していきます。
その不動産価格急落が始まったのが平成2年以降です。
この後、不動産価格の下落は歯止めがきかなくなり、平成10年頃までその値を落し続けています。
この間に建物を作りたいという方がいないわけではありません。
しかし金融機関からしてみれば、毎年急激に土地の値段、不動産の価格が急降下している訳ですから、担保になるはずの不動産に来年以降どんな価値があるのか判断ができません。
不動産を担保にして貸し出す以上、担保の価値が信用できなくなっているこの時期は建物を作りたくても融資が受けられなかったのです。
結果、その価格が落ち着いてきていよいよ不動産の価格が「反転」し、供給が増えていくまでに相当の時間がかかっています。
実際にマンションの供給が急激に増えてきたのは平成13年頃からです。
バブル崩壊直前までは積極的に不動産が作られていましたので、昭和50年代~平成2年頃までに建築されたマンションはかなり球数はあります。
是非中古マンションを検索サイトで検索してみてください。
インターネットに出てくる中古の売り出しマンションは、主に昭和50年代~平成2年、もしくは平成10年以降の建築物がほとんどで、平成3年~平成9年頃のマンションはほとんどヒットしないはずです。
平成13年頃からは、投資マンションの間取りも20㎡前後の物件が多くなり、バストイレも別になっていて、オートロックが付いていて、カラーモニター付きのインターホンがあり、宅配ボックスが付いているという今どきのマンションとほぼ変わらない仕様のものが多くなります。
逆に昭和の物件は、ワンルームマンションも15㎡~18㎡、バストイレも一緒になっているいわゆる3点ユニット式のビジネスホテルの様な間取りの物が多く、オートロック、宅配ボックス、モニター付きのインターホンなども付いている物はほとんど存在しません。
大きく分けて投資マンションは、年代によって仕様などが大きく考えるなら2つに二分されるという事です。
古くて小さいが、価格に対して利回りの高い投資を選ぶか、少し高くて利回りは下がるが現行の新築マンションに近い設備、仕様の比較的築の浅い投資マンションを選ぶか、ここで大きくは皆さんにとっての投資の方針が二分されることになりますので、どんな物件で投資するのかを考える際は参考にして頂ければと思います。