タイトルにも書いていますが、世の中の道理です。
「いい物は高い!」
不動産もいい物は高い。
これは当たり前です。
例えば、全く同じマンションを建てるなら日本全国どこに建てても建築コストはさほど変わりません。
でも地方都市のマンションと、東京の港区のマンション。
どちらも全く同じ建物だったとしたら、当然港区のマンションの方がはるかに高額になります。
これはその建物が建っている土地の価格の違いです。
地方なら価格が安いので利回りは高くなります。
都心部なら価格が高くなり利回りは低くなります。
しかし高い分、家賃が下がりにくく、空室期間がほとんどなく、不動産の価格も落ちにくい。
場所が良ければ価格が上昇する可能性も多分にあります。
地方では築年数が経過しているのに価格が上がるなんてことはほとんど起きません。
立地の良い、いい物件なら売る時にも買い手がたくさんいて、高く早く売れます。
流通事情がよいので換金性がよく、銀行から見ても資産性が高く担保評価が付きやすくなります。
同じ金利でローンを組んでも、郊外の物件ならプラスの収支。
都心の好立地マンションならマイナス5,000円の収支。
皆さんならどちらを選びますか?
これは投資の場合、大きく意見が分かれるところです。
人によっては後者を選ぶ方も当然います。
信販系のマンション投資のローン会社は現在東京23区内の立地のよいマンションにしか融資していません。
千葉、埼玉は問題外です。
横浜ですらかなりのストレスをかけて担保評価しています。
これは今後の人口減少を鑑みた結果です。
35年ローンを前提としている不動産投資は、当然35年後の人口などの想定を組み入れてリスクを考える必要があります。
その結果、東京23区内でなければ価格や賃料が担保できないという判断なのです。
では皆さんが地方都市のマンション投資に今から手を出して、20年後にはどうなっている可能性が高いということか。
おわかり頂けるでしょうか?
月々の収支は都心の方が悪く見えます。
ここしか見ないのであれば投資価値はありません。
ではどこを見て投資するべきなのか?
これがわからない方は基本的に不動産投資で失敗します。
なぜ高いものを皆買うのか?なぜマイナス収支でも買うのか?
キャッシュフローが出ない不動産投資がなぜこんなにも売れているのか?
この理由をよく考えてみてください。
そこに不動産投資の根本的な理屈と利益があります。