この度、日本は世界の中でもっとも建築費が高額な国となりました。
みなさんこの事実は知っていましたか?
もしかしたら日本は地震大国なので、日本の建築物は耐震、免震、制震と地震に対しての対策が必要なことも関連性があるのかも知れませんが、オリンピック開催直前の2021年の建築費ランキング、国際建設市場調査の世界で最も建築費が高い都市に選ばれてしまいました。
東京の建築費用は1平方メートル当たり4002ドルと2位の香港を抜いて世界のトップとなり、4000ドルを超えているのは日本だけとなりました。
ニューヨーク市と比べると10%以上も割高となります。
建築費のイメージでいえば、東京都庁第一本庁舎が1569億円で48階建243メートル
虎ノ門ヒルズが2340億円で52階建255メートル、ミッドタウンタワーが3700億円で54階建248メートルという具合です。
ちょっと金額が大きすぎて高いのか安いのかがわかりにくいですが、原因はオリンピック開催に向けた公共事業などの開発とあいまって資源需要を押し上げコストを押し上げた結果のようです。
オリンピックによる開発でも建築コストが大幅に上方修正されているので、ニュースでご覧になった方も多いでしょう。
建築費が高騰する以上は当然その物件を購入する際は価格に転嫁されます。
また、借りようとする場合には家賃に転嫁されるでしょう。
このまま建築費が高騰を続けるなら、もちろん不動産の価格や賃料に影響を与える可能性が出てきます。
それでも世界の投資家は東京の不動産に魅力を感じているようです。
米国のテック大手を含むグローバル投資家が日本の不動産に関心を示しているといいます。
今後の東京の不動産市場においては成長余力があり、アジアのハブに近接し大きな都市機能を備えた安全性の高い都市という点では、投資に値する価値があると見られているのです。
日本人の方々が見る東京の不動産の価値は、海外の方々の感じるそれとは大きく異なるでしょう。
大きな資金が動くとなると、これも東京の不動産市場にインパクトを与える可能性が出てきます。
今後、東京の不動産市場については様々な複雑な要因が、その価格や賃料に影響を与えていくのかもしれませんね。