前回不動産の売却の際には売る相手によって価格の設定が変わることをご説明しました。(前回の記事はこちら)
今回は売却時のコツとして細かい点についてご説明します。
不動産は市場の価格が常に経済変動や需要によって上下しています。
景気が悪くなると価格が下がったり、需要が高まると価格が上昇したりします。
付けた価格が市場の価格よりも安ければ早く売れやすくなります。
逆に高ければ競合している物件と比べられたら売れなくなります。
売れ行きをよくするには何点か方法があります。
リフォームを入れて他の物件と差別化するのも一つの手です。
ただし、価格が高めに設定されていても、広告費用を業者に支払う設定にすると早く売れることもあります。
周りの物件に競合が少ない場合も高くても売れてしまう可能性があります。
周辺に同様の間取りや大きさ、駅距離の物件がどれだけ売りに出されているのかを調査してから価格の設定をするようにしましょう。
賃貸中の物件なら中を見ることができませんので、空室の際に写真を撮っておいて、お部屋の中の写真が販売図面に掲載されていると、イメージが湧きやすくなり効果が上がります。
利回りで売り出す投資物件の場合は、収益が魅力になりますので、競合物件の利回りや収益のベースを比べて有利な価格を設定するべきです。
仲介業者はなるべくなら大手の方が望ましいでしょう。
ポータルサイトでの集客ができますし、独自のシステムでの集客ができたりします。
売却する際は、多少相手方から値引き交渉が入ることもあるので、どの位までなら許容できるのかを業者とあらかじめ相談しておくと良いと思います。
まず売りに出すと、需要のある物ならすぐに内覧の予約や問い合わせが入ってきます。
業者の買取りの相談もあるでしょう。
この場合にどの位の価格で買い取ってもらえるのか価格を出してもらうと買取価格がはっきりしてきます。
すぐにその価格で売るわけではありませんが、いったん価格がわかるとその価格を他の業者にぶつけて引き上げていくことができます。
さらに個人の方が問い合わせてきた際にも、業者の買取の相談が入っている旨を伝えて判断を急いでもらったり、人気のある物件だということを認識してもらうことができますので、宣伝効果が生まれます。
いったん市場に出すと様々な反応が返ってきますので、これを材料としてうまく使いながら売却の駆け引きをしていくと、買取の価格が競り上がったり売却が早く決まる可能性を高めたりすることができます。
業者と相談しながらここに上げたポイントを押さえて売り出すとよいでしょう。
くれぐれも業者任せにして放っておくのはお勧めしません。
細かく条件を変えながら何度も登録しなおす方が、反応が返って来やすくなります。
登録をし直すと新着物件となり、人の目に付きやすくなるのでそれだけでも効果があるのです。