不動産投資を始める方も、年齢は様々です。
中には20代というお客様もいらっしゃいます。
当然そこまで社会経験があるわけでもなく、投資経験があるわけでもない。という方も多くなります。
一般的に見ても不動産を何度も売り買いした経験があるという方はそうはいないでしょう。
それでも、20代などのお若い人たちが不動産投資でだまされて大変な思いをしているなんてニュースに流れているのを聞いたことはありません。
なぜかというと、不動産を購入する際は金融機関から資金を借りて運用しているからです。
金融機関は必ず不動産の資産価値を査定しています。
物件を担保に取って融資をする以上は、物件に貸し付ける金額に見合った価値がなければ貸すことができないのです。
当然、その物件の売却価格や、取れる賃料、空室率、家賃の下落率などを勘案して評価を決めています。
空室になったり、価格が下がったり、家賃が下がったりと資産価値を下げる可能性が高い物件には融資をしなかったり、融資できる金額が制限されたりします。
逆の言い方をすれば、満足に融資が受けられる物件は金融機関がそれだけの価値があると判断していることになります。
融資する側は数千万円のお金を貸すわけですから、きちんと返済、回収の根拠のある物件でなければ融資できません。
金融のプロが回収の見込みがあると判断して貸し付ける時点で、リスクは相当に低くなるのはおわかり頂けるのではないでしょうか。
現に横浜や川崎の物件だと評価額はあまり満足に出ません。
それだけ価格や家賃が下がりやすく、空室率も高いという事です。
さらには千葉県や埼玉県の物件は融資対象ですらありません。
どんなに安くても、どんなに買いたくても、金融機関が融資をしなければ買うことができません。
金融機関の評価はそれだけシビアだということです。
値段がついて売られている以上は融資を受けられるのかな？と思うかも知れませんが、実際はそんなに簡単には融資は受けられません。
地方物件の場合は特にです。
地方で投資をする際はメインになる金融機関が地方銀行か地元の信金などになりますが、頭金を2割から3割は取ります。
要はそれだけ価格が下がりやすく、リスクが高いので融資の掛け目を予め下げて融資しなければ、万が一の際に回収できなくなる可能性が高いからです。
金融機関が評価し、満足に融資が受けられるということは、その時点でかなり安全性の高い投資であるという事の証明であると考えて問題ありません。
現在信販系の金融機関が積極的に融資を行うのは東京23区内だけです。
さらにその中でも融資をしない地域や住所、建物の規格が存在します。
日本の中でも地域を限定し、立地の条件を限定し、建物の条件が合致しなければ融資を受けることはできないのです。
不動産投資が失敗しにくい理由は、金融機関という金融のプロがその融資の安全性を担保しているからに他ならないのです。
現在の会社に入社後、設立初期より営業部を統括、本部長を務める。以降融資担当部長、流通事業部では仕入れ先開拓業務に従事、後に管理業務部等を歴任。
現在は自社セミナーを始め、様々な会社との協賛セミナーの講師を務めながら、常に世に発信する立場で不動産業に従事している。
