不動産投資を始める際に、オーナーが投資の判断をする際に魅力を感じる点は人それぞれです。
立地に魅力を感じる人もいれば、お部屋の内装であったり、価格であったり、キャッシュフローであったりとそれぞれが全く異なります。
立地に魅力を感じる場合も多岐に渡ります。
港区だからという場合もあれば、大学が近くにあるからという場合もありますし、駅から近いから、自分の自宅に近くてイメージが湧きやすいからという場合もあります。
どの理由も間違っていないようにも見えますが、間違っている場合もあるのです。
例えば港区であることはマイナス要因ではありませんが、逆に高すぎて投資には不向きな場合もあります。
大学が近いということは、学生が主体の賃貸相場になっていて商業価値の高いエリアと比べて物価も安く、家賃が下がりやすい傾向が見られる事も多くあります。
駅から近いという点はマイナス要因にはなりませんが、その駅に需要があるかは別問題ですし、自宅に近いという点は都心の賃貸事情が良いエリアにお住まいであればいいのですが、需要の低いエリアであれば自宅の近くである必要は全くないでしょう。
本人の中ではそれが魅力に感じているわけですし、どうしてもその投資がしたいのであればいいのですが、勝率だけを考えるのなら間違っているという場合も多々あります。
本人はそう思い込んでいるので盲進してしまうこともあると思います。
キャッシュフローに興味を持つ方は都心のマンション経営は選びません。
都心の区分マンションの運用では利回りが低すぎてローンを組んで運用する場合キャッシュフローは出ないからです。
当然郊外の物件を選ぶことになります。
しかしその分家賃の下落率、空室率、資産価値の下落率には都心と比べて大きなリスクが伴います。
購入時はキャッシュフローが出たとしてもなかなかその状態を維持するのが難しく、当初の予定と違う想定外の状況に陥ることも珍しくありません。
新築の物件はデザイン性の強いものも多くなり、当然内装も最新の設備ですから、格好よく見えます。
自分でも住みたいと感じるほどの魅力を感じれば、当然入居者もつきやすいと思うのも無理はありません。
しかし、内装が新しいのは最初だけ。
人が着いた途端に中古の物件となります。
設備が新しい分、故障が少ないなどのメリットもありますが、新築を購入すれば中古になったと同時に資産価値はある程度大幅に目減りしてしまいます。
皆さんが感じるメリットや魅力は間違いではないものの、それが投資判断として正しい観点なのかは別物ということです。
総合判断で考えなければ一点だけに注目してもうまく行かない可能性は多分にあります。
必ず第三者的な視点を忘れずに、心配な時は他者の意見も聞きながら判断するのが失敗を防ぐことにつながるでしょう。