若返りのことをアンチエイジングといいますが、皆さんは若くあることにどれほど興味があるでしょうか。
どちらかというと女性の方がご興味を持っている方が多いとは思いますが、健康面でも若くあるということは誰でも興味のあることかもしれません。
アンチエイジングの為の方法は美容の世界でも、健康の世界でも様々なことがいわれていると思いますが、昔から長寿についてとか、不老不死については世界中に色んな記録が残っています。
食べ物、運動、薬、漢方、ビタミン、ホルモンなど若返りの秘訣という触れ込みのものは多々あります。
しかし、最近ではこれが科学的に解明されつつあるのはご存じでしょうか。
エピジェネティクスと呼ばれる遺伝子に関わる機能があります。
これは人間の遺伝子は体中実はどこでも同じなのですが、目の細胞と腸の細胞では遺伝子の内スイッチがオンになる部分と、オフになる部分があり機能が変化します。
元の細胞は同じなのに機能が変わる。これを可能にしているのがエピジェネティクスです。
例えば皮膚の細胞のエピジェネティクスをいったんリセットして、肝臓の細胞にする。
これが一時話題になったアイ・ピー・エス細胞です。
身体の中のどの細胞にもなれる万能細胞ということで、そのカギになるのがエピジェネティクスなのです。
エピジェネティクスを調べると白血球のDNAのパターンから年齢を推測できるそうです。
実際の年齢よりもエピジェネティクスの年齢が若いと長寿である可能性が高くなります。
実はこのエピジェネティクスの年齢を若返らせることができるというのです。
これは最近の研究で発表されたことなのですが、高齢となりつつある男性に成長ホルモンや、DHEA(男性ホルモンの一種)、糖尿病の薬などを投与すると胸腺という組織が再生してエピジェネティクスの年齢も若返るということが判明しています。
ガンは免疫細胞の影響を受けますが、胸腺は免疫細胞を制御する役割があるため、ガンの進行を止めるカギになる可能性もあります。
これ以外にも、様々な効果が明らかになってきており、ビタミンDは骨の健康に大きな役割を持っていることがわかっており、健康のアンチエイジングにはビタミンDが欠かせないとされる様になっています。
ビタミンDは日光をしっかり浴びることで生成されます。
食べ物から摂ることもできますが、様々な病気に効果があるとされています。
花粉症、アレルギー、高血圧、歯周病、多発性硬化症、自己免疫疾患、直腸がん、前立腺がん、乳がん、腎臓がんを予防するともいわれています。
また、サウナにも大きなアンチエイジング効果があるとされています。
心身の緊張をほぐす副交感神経が活発化し、酸化ストレスを減少させるので、加齢臭に悩む方には非常に効果が高いとされています。
サウナと冷水に交互に入ることで、エンドルフィンという脳内ホルモンが出るので幸福感が持てます。
サウナは褐色細胞を活性化します。
褐色細胞は背中、首回り、腎臓などの周囲にあり脂肪を燃焼する効果がある細胞です。
褐色細胞が増えると体温が上がり、代謝が上がります。
結果ダイエットにも効果があるということです。
その他循環器系の疾患の発生率にも大きな影響を与えるといわれています。
様々なアプローチの方法があるアンチエイジング効果ですが、昔は人1人のDNAを解読するのに100億円ものコストがかかったといいます。
今ではそれが10万円程度。時間も1日あれば解析できます。
いずれ人間は歳も取らなくなるのかも知れません。