生きているだけで借金がある??

2022/03/17

貯金 資産形成

【話題になった「老後2000万円問題」】

年金問題で話題になったこともありますが、年金だけでは老後の資金は2000万円ほど足りないとも言われています。

実際のところこの数字が全員に当てはまるのかどうかは個人差があるので、一概には言えないと思います。

極端な話、地方の農家の産まれで、食べ物はどうにでもなる環境で実家をご相続されていれば生きていくだけを考えれば生活費はさほど必要ないでしょう。

逆に都心部に生活をされていて、40代で自宅を購入し、35年ローンを組んで65歳の退職時にはまだ10年分もの住宅ローンが残っていて、退職金で残債を返し切る必要がある方は退職金もほとんど使い切ってしまいます。

退職前の高い給与収入がある時と同等の生活をしていくのはかなりハードルが高いはずです。

高額所得者の場合は年金生活に入ったからといって、急に生活水準を落とすことが非常に難しく、資金の枯渇も速いといいます。

 

【「2000万円資金が足りない」=「借金」】

それぞれの個人差はあるものの、平均的な数字として、もしも2000万円資金が足りないとするならば、これを借金として考えることができます。

退職までにこの借金を返していく必要があるわけです。

この借金を返すには、若いうちに月々返済していくのが計画的で理にかなっています。

もちろん先延ばしにせず、早く返済した方が月々の負担も軽くなり返済は楽になります。

 

例えば具体的にいえばこうです。

10年で返済の場合 2,000万円÷10年÷12か月=月々166,666円 

30年で返済の場合 2,000万円÷30年÷12か月=月々55,555円

 

どうでしょう?早く返済することがいかに大事かがわかりますよね?

年金資金が2000万円足りないとすると、月々もかなりの金額を負担していかなければその資金を返済する(貯金)していくのは難しいということです。

 

【不動産を活用する場合はどうなる?】

ではここで不動産を活用する場合を考えてみます。

実は不動産はこの返済を手伝ってくれる効果があるのです。

 

2500万円で購入し、8万円の実収のある不動産を2件運用したとします。すると家賃が少しずつ不動産のローンの返済をしてくれます。

購入当初は5000万円の借金です。しかし、二件で年間192万円の家賃収入が入ってきます。

このお金で返済をしますので、原則自分のお金は使いません。

 

20年返済するとローンは約半分まで減っています。もちろん35年経過すれば完済です。

時間が経過することで不動産の価値はある程度下がるでしょうが、好立地の不動産を購入してタダになることはありません。

例えその時に1件当たり1500万円の価値しか無かったとしても、2件あれば3000万円の価値があります。

 

どうですか?このパターンだと皆さんの資金は使わなくて済みます。

ただし、始める年齢によっては不動産のローンが退職時に残ってしまいますので、購入する物件を完済しやすい価格の物に変えたり、途中で1件は売却して売却益をもう一方の完済原資にすることができます。

 

【生きているだけでお金がかかる】

元々私たちは年金生活や子供の学費、その他生活費など生きていくだけでかかってくるお金の面では借金を抱えているのと変わりません。

運用しないということは、これを全て自力で働いて稼ぐお金だけで返済するということです。

不動産を持つことで、この返済を家賃収入という給与とは別の収入が返済を手伝ってくれます。この効果が理解できると、皆さんの将来の不安は大きく軽減できることになります。

こういうお金のかかる人生のイベントは、考えても考えなくてもやってきます。
でも考えることで事前に準備出来たり、効率よく対応することはできます。

後で気が付くよりは早く気付いた方が得ですよね?

 

運用を毛嫌いする方もいますが、それは内容を知ってみてからでもいいはずです。

先入観だけで物を見ず、まずは知ってみるという事が大事だと思いますよ。

 

現在の会社に入社後、設立初期より営業部を統括、本部長を務める。以降融資担当部長、流通事業部では仕入れ先開拓業務に従事、後に管理業務部等を歴任。

現在は自社セミナーを始め、様々な会社との協賛セミナーの講師を務めながら、常に世に発信する立場で不動産業に従事している。

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