この度ソニー銀行は今まで80歳までの完済を条件としていたものを最大85歳まで完済の期間の上限を延長しました。
┃ローン期間延長による効果とは??
融資期間の延長は融資を組む人間にとっては月々の返済を抑える効果があり、家賃を返済に充てていく不動産投資では返済の持ち出しを抑えたり資金効率を良くする効果があります。
比較的お若い方であれば今回の変更は大きな影響がありませんが、
最長の返済期間が35年となるため、44歳を超えた方であれば1年ごとに本来は融資期間が年齢を重ねるごとに短くなってしまいます。
しかし85歳が完済年齢になると、49歳までは返済期間の短縮等の影響を受けなくなるのです。
今まではオリックス銀行が変動金利で1.9%、この条件で85歳までを融資完済の期限として1年ほど前から融資を行ってきましたが、ソニー銀行がそれに追随して融資期間の延長を行ったものとなります。
ソニー銀行は2年固定金利が1.64%となるため、融資金利の安いソニー銀行の方が購入条件が同じであれば当然有利ということになります。
1年ほど前に、オリックス銀行が80歳までの融資完済を条件としていた物を85歳までの延長を行った際、オリックス銀行への融資の持ち込み件数が飛躍的に伸び、銀行内での事務処理が間に合わずパニック気味になっていたことを考えると、今回のソニー銀行の融資期間の延長はそれと同等もしくはそれ以上のインパクトがあるでしょう。
そもそも融資期間が85歳になると、男性の場合の平均寿命が79歳ほどの平均になっている現在は、平均寿命をはるかに超えた時間の融資を受けられることになります。
これは考え方によっては、融資を受ける側にとってみれば、融
資に団体信用生命保険がつく以上、非常に高い生命保険効果を得ることになります。
┃不動産の保険効果
最近は団体信用生命保険という、不動産を購入する際融資を組むと付保される生命保険にも、金利をわずかに上乗せするだけで特約が付き、癌に対しての保険、三大疾病、成人病になった際に、ある一定の要件をクリアすると保険金がおり、融資の残高が返済され0になる様々な特約がつけられるようになりました。
不動産投資は家賃でその返済をして行く性質上、家賃がその全ての支払いコストを賄っている場合、実質は月々のコストがかかっていないのですから、購入された物件の価格と同等の生命保険に加入した時と同じ効果が事実上タダで得られたことになります。
不動産投資は融資を受けることでこの団体信用生命保険の効果を得ることができるので、自身の身に何かがあった場合を考え、万が一の家族の生活を支えるための生命保険として考える方も非常に多いです。
そういった意味ではここ何十年と続いているマンション投資の歴史が大きく塗り替えられることが、今まさに起きていると言っても過言ではないのです。
日本人はもともと生命保険が大好きです。
というのも、実は世界の中でも日本は生命保険の市場が非常に大きく常にトップレベル。
日本人は根本的にリスクを非常に嫌う傾向があります。
言い換えれば安全を好む人種なのです。
一家庭の中で生命保険に割いているコストは、大体月々で4万円から5万円ぐらいが平均とされています。
不動産投資を始めたことでこの大きな生命保険コストを見直して、月々の保険のコストが下がったという家庭は私のお客様の中でも非常に多いです。
┃まとめ
マイナス金利の影響を大きく受けて、貸付金利が史上最低金利を記録している今、資金を借り入れて調達する不動産オーナーにとっては、またとないチャンスが来ていると考えてよいでしょう。
さらに生命保険としての効果も非常に高くなってきている今、不動産投資はただ単に家賃で稼ぐというような単純な投資商品ではなく、複合的な経済効果をもたらす非常に魅力的な商品になりつつあります。
不動産投資を検討されたことがないのであれば、様々な融資条件が好転している今、一度その効果の程を確認してみてはどうでしょうか。