お金を効率的に安全に増やす方法とは? Vol.1

私は不動産屋でもありますが、投資営業でもあり、投資家でもあります。

投資の世界には色々な考え方がありますが、私は仕事柄様々な投資の話を耳にします。

 

悪い話、いい話両方です。

 

 ┃投資の失敗要因って何だろう?

 

私が聞いた中で最も大きな損失を出している代表的な投資は、

 

先物、FX、海外投資、仮想通貨、株、そして不動産です。

 

こうなるとほぼ全部のように聞こえるでしょうが、そうではありません。

 

 

 

先物やFXは先の相場に対して投資します。

 

しかもレバレッジ(てこの原理により少ない資金で大きな投資ができる)をかける事ができるので、高いレバレッジをかけると損失も多大な金額になります。

 

しかし変動要素の少ないもので、レバレッジを低めにかければリスクが過大になることもありません。
為替は株とは違い、価値がゼロになるリスクがない為リスクコントロールを間違えなければ損失はある程度コントロールできます。

 

 

 

海外投資も様々な商品がありますが、途中で取引先がいなくなり連絡が取れない、実際の取引相手に会ってもいない、現地を確認していないなどの失敗に繋がる大きな理由が、私が聞いている内容の中にも落ち度というべき点が沢山ありました。
騙されたり、内容が違ってしまったりと日本では考えにくいリスクが存在します。

 

中には日本のきちんとした企業がプロデュースしている投資もありますので全部が危険とはいいません。

 

 しかし、警戒心の低い日本人は騙された方が悪いという概念がありません。

 

仮想通貨も新しいシステムなので、こういった新商品は出始めが儲かる可能性が高いとはいえ、逆にルールも含めてインフラ環境がしっかりしていない今はなにが起きてもおかしくはありません。
想定外の大きな値崩れや、被害に合う可能性はそもそも高いのです。

 

 

 

株式投資においては、システムは古くからあり信用はおけますが、リスクは高い部類の投資になります。
私のお客様でも早期退職の際にもらった退職金を全て株に変え運用していて、リーマンショックの際に5,000万円ほどの大きな資金を全て溶かしてしまった方もいます。
元々株式投資をしていてリーマンショック前に相場が上がって儲かっていた為に、株式投資が得意だと思い込んでいたのです。
全ての資金を株式で回していて、結果としてはそれが仇になったという事です。

 

 

 

不動産も郊外の明らかに難のある物件を買われて失敗していたり、バブル絶頂期に手元資金もないのに、高金利で満額の融資を受けて投資する等の無理がある投資が失敗しています。

 

 

 

それぞれ失敗している投資には、明確な失敗に繋がる理由があるのです。

 

その逆、失敗に繋がる理由を削っていけば、投資は極限までリスクを削ることができます。

 

この確率の上げ方が皆さんはわからないのです。

 

 ┃資産形成の考え方

 

不動産投資をきちんと理解している方であれば、日本で不動産投資をする場合、必ず借り入れをして投資するはずです。

 

現金であれば他に活用できる投資先がいくらでもあるからです。

 

しかし、不動産の購入資金は数ある投資商品のなかでも唯一、投資資金そのものを金融機関が貸してくれます。

 

超低金利の今は、他の投資商品に比べてこの借り入れができること自体に最も大きなメリットがあります。

 

手元の資金を増やす、将来の為に資産を形成する、年金対策、子供の教育資金と目的は様々だと思いますが、運用して資産を形成するに当たっての考え方をここではご紹介していきます。

 

 

 

まず、投資についてはお金を作るに当たり、何種類かの投資方法があるのです。

 

 

 

一つ目は自身の労働による所得です。

 

これは働いた分だけ入ってきます。

 

長い時間の中では、一人の人間の生涯所得は2億円を超えるとされています。

 

このお金をどう使うかによってその先の人生が決まることになります。

 

 

 

ではこのお金の投資先として、その運用先をどこに置くのが正しいのか?

 

 

 

まずは最もポピュラーな方法で「貯金」してみます。

 

金利は0.001%。
特別金利とうたっている定期預金でもせいぜい0.2%です。

 

これではお金は増えません。

 

消費税が2%上がったら、むしろ損をしています。
物価が上昇した場合もお金は価値を損なうことになるので、これも損をします。

 

運用になっているどころか、資産を守ることも出来ていません。

 

 

 

次に保険に預けてみます。

 

積立型の保険の運用利率は現在国内であればおよそ0.5%前後。

 

これでも日本のインフレ率が現在年率1%程上昇しているのですから、むしろ損をしていると言っていいでしょう。

 

海外の国債や株式などで保険金を運用する保険だと1~1.5%程が平均といわれます。

 

これなら多少運用の効果も得られそうです。

 

 

 

しかし、アメリカの国債の利回りは2%程です。

 

投資の世界ではこのアメリカの国債利回りをフリーリスクレートと呼んだりします。

 

リスク(危険)がフリー(無い)レート(利率)という事です。

 

世界の基準となる基軸通貨として広く世界に流通しているドルは最も信用性があり、そのドルがアメリカの国債で運用されるレートは最も安全性が高いとされ、リスクなく信憑性のある利回りの投資、安全に運用ができる利率、「フリーリスクレート」と呼ばれたりしています。

 

 

 

基本的にはこのフリーリスクレートを下回る利率で運用する意味がない、と投資家の方の中には考える方もいます。

 

 

 

投資家の方の目線からすれば、日本の口座に貯金をする意味も、保険に預ける意味も、運用先を検討する意味では、運用効果として認識できないレベル感のほとんど意味のない投資という事です。

しかし、日本人はそのほとんどが貯金や保険にお金を変えて置いています。
安全な投資先のつもりが、実はそうなっていない可能性があるということになります。

 

 

 

次回はこの続き、運用の考え方をさらにレポートしていきます。

現在の会社に入社後、設立初期より営業部を統括、本部長を務める。以降融資担当部長、流通事業部では仕入れ先開拓業務に従事、後に管理業務部等を歴任。

現在は自社セミナーを始め、様々な会社との協賛セミナーの講師を務めながら、常に世に発信する立場で不動産業に従事している。

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