┃高利回りはハイリスクハイリターン
投資に関していえば、利回りの高い商品はいくらでもあります。
各国の国債だけ見ても以下の通り、利回りが10%を超える国もあります。
国債の利回りが高いという事は預金金利も高いという事になります。
その国に住んでいる方は、自分の国ですから、為替の影響を受ける事は可能性としてないので、基本的には貯金すればこの国債の利回りが高い国の場合は高い利息が受け取れます。
利回りが高い国は政治が不安定であったり、治安が悪かったり、紛争やテロ、戦争に至るまで、日本では考えられないリスクがある国も当然のようにあります。
突然インフレが進んだり、デフレに陥ったりという事もあり得ます。
またその逆で、資源が豊富で経済的にも、政治的にも安定していて、徐々に人口も伸び、経済が順調に成長していることが確認できる国もあるでしょう。
株式においても、国内の投資で見ればわかる通り、株価が急激に伸びている会社もあれば、ゆっくりと成長している会社もあります。
安定している大企業、伸び盛りのベンチャー企業、様々です。
中には年当たり50%を超える利回りになることもあるでしょう。
しかし、その逆もあると考えれば、それぞれがそれなりのリスクを持っています。
ハイリスクの商品として代表的なものでいえば、株やFXはリターンも高い代わりに、リスクも高い分類になります。
株の投資は手持ちの資金の内、なるべく無くなっても生活などに影響しない範囲での投資をお勧めします。
ハイリスクハイリターンの投資もありますが、逆にリスクの少ない投資もあり、その裏付けが十分に証明されているものでも、日本の預金金利と比べればはるかに利回りは高くなります。
国内の不動産投資、特に東京都心部の好立地物件を中古で購入しても、利回りは4%程と、預金利回りよりもはるかに高い利回りで賃料収入を受け取る事ができます。
┃運用の考え方、目安
年齢によって資産に対しての投資の金額の目安とされる考え方があります。
120-年齢で出てくる数字が、余剰資金の内、投資に適した割合といわれています。
120-30歳=90%
120-50歳=70%といった具合です。
20歳なら100%ですね。若いうちはどんどん投資するべきという事です。
その投資する金額の内、債券なのか、株なのか、投資信託なのか、それぞれに配分を決めて投資をすることになります。
ポートフォリオ(組み合わせ)の組み方を考えてリスク分散して投資配分するという事です。
中には不動産も投資対象に含まれるでしょうが、日本の不動産に投資する方はほとんどが借り入れを活用しているため、この現金の運用先のポートフォリオには通常含まれません。
現金投資とは別枠で運用がすすめられるということのメリットが不動産にはあります。
預金利率があまりにも低い今は、こういった投資先を探し始めている方が非常に多くなっています。
また、インターネットで情報が取りやすくなったこと、資産運用セミナーや、成功している投資家の体験談や、アドバイスを受けられるシステムも多くなったことも関係があるとは思いますが、連日こういった投資関連のセミナーには沢山の方が集まっています。
なにも特別な投資先を見つける必要もありません。
国内の株式投資でも、大手の扱っている投資信託でも、外貨預金でもチャンスのある商品はいくらでもあります。
外債で運用するだけでも利回り自体は日本よりもはるかに高く、大きな利益につながる事もあります。
問題はそのリスク管理です。
利回りだけでは判断はできません。
いくら利回りが良く見えても、その国の情勢や、会社の不祥事、経済ショックや、天災等によっても大きな変動がそれぞれに起きる可能性があります。
それを高いレバレッジを掛けて勝負にでてしまったり、少し上手くいったからといって、全財産をつぎ込んでしまったり、思い込みによりよく確認もせずに、チャンスを逃したくないという気持ちから判断を急いでしまうと望まない結果が待っていることがあります。
┃まとめ
投資の世界では絶対に「予測」はできません。
これは原則として、誰にもできないことです。
あくまでも投資に至る根拠としての前提があるかどうかが投資判断の材料になります。
経済を予測する、株価を予測する、これは誰にもできないのです。
前提条件が十分な根拠を持ち、リスクに見合う十分なメリットがあること。
また、その目標達成の可能性が高い場合に投資をする対象になります。
様々な投資のお話を目にしてきた私も、大した根拠のない投資は全て失敗しました。
逆に明確なきちんとした根拠のあるものは、ほとんどが成功して結果が出ています。
他人任せにせずに必ず自分で確認し、理屈をきちんと理解する。
これが何よりも大事です。
ハイリターンはいい事ですが、長期の投資であれば利回りは多少低くても、リターンの総額は大きくなることもあります。
不動産のように運用単価が高い物は尚更ですし、借り入れをするのであればハイリスクな投資は避けるべきです。
自分の目的を達成するには、その配分やリスク管理をした上での運用計画が最も重要になります。