┃インカムゲインのある投資
投資のお話は様々あるでしょうが、私が聞いたお話の中で納得感の得られたお話でいうと、利回りのある商品がいいということに私は一番腹落ちしました。
利回りのない投資商品といえば、例えば金(地金)の積み立てです。
これはインフレ対策や、世界での絶対数が決まっている刷ればいくらでも発行できる紙幣と違い、金の価値がなくなる事がないという事。
お金の考え方の元になっている金の量に対して紙幣が発行されているということから、
信用だけで成り立っている紙幣や貨幣よりも、物としての絶対的な価値があるということで金を買われる方がいます。
ただし、金はインカムゲインを生みませんので、月々や年単位での収益はありません。
よって価値が上がらない限りは儲かりません。
逆に下がると損をします。
これに対して配当収入、いわゆるインカムゲインがあり、さらに複利計算になる場合は、利益そのものが大きくなり、金額が下がる場合も配当利回りにより損失が補填されやすくなります。
価格が下がっても、配当収入が安定していれば時間が経てば損失をカバーできるのです。
しかし金にはこれがありません。
この考え方をベースに投資をして、損失が出にくい投資を狙う場合は、
ある程度投資スパンを中長期で見ておく必要があります。
相場が下がり、一時的に資産価値が下がっても、インカムゲインでゆっくり取り戻す時間が必要になるからです。
配当金を再投資する複利効果の高い商品だと、価格が下がっている間に再配当で口数を増やすことができるので、価格が戻り始めると利益は一気に膨らみます。
ずっと買い続けることにより、配当される金額も増えるので効果が上がりやすくなるという事です。
日経平均インデックス投信等はこういった理屈が成り立つ商品です。
2018年の24,000円台のピークから現在の21,700円台までずっと価格は下がり続けています。
しかし、この間配当が出ていれば価格の値下がり分は補填できている可能性があります。
損失の補填のイメージを図で作ってみました。
あくまでもわかりやすくするために、計算は厳密ではありません。
配当金は毎月1万円で、再投資した場合のあくまでもイメージです。
価格が変動し、下がっていても配当金が出続けていることで損失が補填されています。
┃不動産投資のインカムゲイン
不動産の場合は、複利の効果はないものの、毎月の家賃収入が安定して入ってきます。
これにより、不動産の価格が変わらなければ、インカムゲインである家賃を利益として得られるメリットがあります。
築年数の経過により、多少不動産価格が下落しても、賃料収入が安定して入るのであれば損をしにくいという特性があります。
更に都心の立地条件の良い不動産は資産価値の目減りが小さい為、投資リスクを極限まで抑えて投資することができます。
更に築年数の経過した不動産は価格が安定する傾向が見られる為、築20年程経過したものの方が、資産価値の目減りを抑えることができます。
┃まとめ
投資の考え方は様々ですが、私はこのインカムゲインでのリスクをカバーする考え方が、一番納得できました。
リスクを気にされる方であれば、投資はインカムゲインがあり、なおかつ安定した推移の物に投資するべきです。
いくら再配当や、複利の効果、インカムゲインがあっても経済の影響を受け、大きく価格変動のあるものや、政治リスク、カントリーリスク、為替リスクと、読み切れない材料が複雑に絡み合うものは想定しない事態に陥る可能性を高めます。
その点、不動産は都心の物件価格や、家賃の変動率を見るに、経済の悪いときも他の運用消費よりも比較的安定しています。
特にワンルームマンションの家賃については経済変動の悪影響をほとんど受ける事がなく、どの時代でも安定していることが実証されています。
月々の賃料収入があるからこそ、多少の変動要素もカバーしながら、中長期の投資計画が成り立つのです。
皆さんも様々な投資商品の特徴や特性、長所短所を整理して考えてみてはいかがでしょうか。
不動産がいかに損をしにくい投資なのかがわかると、もっと興味が湧くと思いますよ。