投機とは???

2019/11/29

投資のコツ

投機的に投資をすると言いますが、瞬間的な相場に反応して、瞬発的な投資効果を狙う投資という物はなかなかうまくいきません。

株式や為替取引は、売買による差益を狙うのであれば、相場が安定していて動きの無いときは投資のしようがありません。

 

理屈としては安く買って高く売る。

 

もしくは、高く売って安く買う。

 

この二種類の方法からしか利益を出すことはできません。

 

したがって相場に動きが無ければ利益をだすチャンスがないということになります。

 

 
┃短期売買での投資は難しい…

 

ただ、この安く買うことができるチャンスというのは非常に難しいのです。

 

妥当な金額より安いということは、その株式の銘柄の会社に悪い事が起きている可能性が高いということです。

 

通貨が弱くなるのであればその国に悪い材料があるということです。

 

わざわざ悪い状況にあることがわかっている物に投資をすることになるので、投資するタイミングが底値でない限りは更に値を下げ、大きな損失につながる可能性もあります。

 

 

 

銘柄に関わらず、経済的な要因や、政治的な要因、災害や戦争、テロなどの影響を受けて相場が下がる可能性もあります。

 

しかし、それぞれの問題がいつ解決するのかはなかなか正確には予測できません。

 

この場合もタイミングを間違えれば、大きな損失につながります。

 

例え問題がクリアになるとしても、その解決の瞬間を見逃せば相場は一気に回復し、利益を出せるタイミングを逸してしまいます。

 

 
┃不動産投資との違い

 

不動産は他の投資商品と比べれば大きな値動きは見られません。

 

突然半分になったりする可能性はほとんどなく、土地があれば株のように紙切れになる可能性はありませんが、他の年代に比べて比較的安くなっていた時期や時代はありました。

 

そういった意味では値上がり期待で投資をすることも出来ますが、不動産の値動きは数分や、数時間では起き得ません。

 

何十年スパンで見れば高い時期も安い時期もあるということです。

 

そういった値動きを見て購入するのであれば、基本的に不動産に対しての投資のタイミングが何十年単位でしか来ないことになり、投資できなくなってしまいます。

 

 

 

不動産に投資をする理由はいくつかあります。

 

物件価格が安い、金利が安い、高利回りである、希少物件である、開発の予定がある、退職などでローンが組めなくなる、安定した投資へのシフト、節税、相続対策、年金対策、保険代わり等です。

 

今現在の不動産投資に関しての一番の投資する大きな理由はやはり低金利という事でしょう。

 

 
┃利回り0%か4%か、どっちがお得??

 

もし、価格だけを見て一番安い時期にしか投資をしないのであれば今購入する理由にはなり得ません。

 

今よりも不動産が少しでも安く買えた時期はここ30年の中でも二度ほどありました。

 

ではこの水準まで不動産が安くなるのを待つのか?

 

これは木を見て森を見ず、投資の考え方として間違っています。

 

 

 

なぜなら、利回りは4%であるより、同じものに投資をするのであれば5%の方が当然良いと思います。

 

しかし、4%だからと投資自体を諦めてしまうのであれば、その4%すら手に入りません。

 

利益は何もないのです。

 

ましてや今5%の利回りが取れた時代よりも金利は1.5%程安くなっています。

 

借入金利と利回りの差益として取れるイールドギャップは価格が安かった当時よりも取れていて利益になり易い状態になっています。

 

尚且つ、不動産を今後安く購入できる根拠はどこにもなく、下手すれば思った価格で購入できるチャンスは、今後いくら待っても来ないのかもしれないのです。

 

以前、私は台湾の台北に住んでいる日本人の方とお話したことがあります。

 

移住した当初はマンションもかなり安かったそうです。

 

そのうちに余裕が出来たら購入しようと安易に考えていたらどんどん価格が上昇して、また安くなる時期もあるのでは?と様子を見ていたら更に高くなってしまい、とうとう買えない価格になってしまったと言っていました。

 

現に日本の東京の不動産は、世界の主要都市や観光地に比べて現在かなり割安感があります。

 

今後世界の相場に近づいて価格が上昇したとしてもなんら不思議はありません。
ましてや今後超低金利時代が続くわけではないかも知れません。
世界的に見てもインフレ傾向は続いています。
今後、インフレになる保証はありませんが、長い歴史を見る限りはインフレになる方が自然であり、日本の政府はインフレ目標を年率2%としています。
瞬間瞬間のチャンスを見て、投機的な投資も瞬発力があって面白みはありますが、中長期の投資と組み合わせて運用することにより、チャンスが広がり、リスクヘッジにもつながります。
不動産は大きな資金がなくとも投資できます。ご自身の投資のバランスを考えて不動産を組み込んだ場合に効果が高くなる可能性があるのかを検証してみてはいかがでしょうか。

 

 

現在の会社に入社後、設立初期より営業部を統括、本部長を務める。以降融資担当部長、流通事業部では仕入れ先開拓業務に従事、後に管理業務部等を歴任。

現在は自社セミナーを始め、様々な会社との協賛セミナーの講師を務めながら、常に世に発信する立場で不動産業に従事している。

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