短期的な投資と長期投資の考え方として、私が良く目にする考え方ですが、いくつかご紹介してみたいと思います。
┃勘違いの多い利回り
例えば、株式で株価がその年10%上昇したとします。
その次の年も10%上がりました。
この場合利益は2年で20%出ている事になります。
この時不動産投資のお話を聞いた方がいたとしたら、「実質利回りで4%か…。」とその利回りを株と比べて投資の魅力を感じなくなってしまい、投資を断念する方もいるのです。
ただし先程の株価が3年目、5%下がったとすると、3年間での利益は15%です。
年利でいえば5%ということになります。
4年目に3%株価が下落すると4年の平均利回りは3%。
この時点でもはや不動産の利回り以下の効果しかなかった事になります。
株での利益はあくまでも目に見えている範囲の短期的な結果でしかありません。
来年も再来年も同じ利益が取れる保証はどこにもありません。
┃景気に左右されない投資
一方で不動産の家賃収入については景気が変動していてもほとんど変化がありません。
現にコロナショックで株価が30%も下がっていたとしても、ワンルームマンション1室から取れる賃料は今も変わっていないのです。
短期的な結果を見れば株式や他の投資と比べ、不動産の利回りは見劣りする事もあるでしょう。
しかし、景気に左右されることなく安定して4%の利益を生み続ける不動産は景気の変動の中では株式をはるかに上回る利益を出してくれるパフォーマンスを持つ可能性もあるのです。
むしろ景気が悪く落ち込んだ時ほど不動産はその真価を発揮します。
まさにうさぎと亀のお話の様な、地道に安定して家賃収入をコツコツ生み続ける事の優位性を、世の中が不景気になればなるほど実感する事になります。
投資をする以上、より大きな利益を求めるのは心理的に当然だと思います。
ただし今目の前にある数字だけが投資するための根拠にはなり得ません。
5年後、10年後には利回りの低い投資の方が大きな結果が出ているという可能性は当然の様にあるのです。
特に不動産投資はその特異性から、投資する資金そのものを自分で捻出しなくても融資により賄う事ができます。
利回り4%の利益も10年続けば40%です。
不動産は運用している金額が数千万円という大きな金額で運用しているため、利回りで換算しても長い時間の中では利益も、他の投資では得られないほど非常に大きな金額になります。
┃まとめ
良いときも悪いときもあるのは、投資をする上では仕方がないでしょう。
経済をコントロールすることが出来ない以上、悪い局面もやってくるのは避けるのが難しいと思います。
しかし、そういった局面でも安定して利益を出している投資を、並行して進めていれば損失を最小限に抑えたり、利益を大きくのばせる可能性が出てきます。
単純な話で、今の様な状況だと株だけに投資をしている方の場合は大きく損をしている可能性が高いですよね。
全ての資産が株になっていればどの株も大きく損を生んでいる今のタイミングは仕方がないでしょう。
しかし、金の積み立てをされている方はどうでしょうか。
去年2019年の4月にグラム5,000円程だった金は現在6,194円と2割ほどその価格を上げています。
世の中に経済不安が蔓延すればするほど、金などの現物資産に資金が集中します。
こういった経済的なショックを受けている局面では手堅い投資に資金が集中する為、金等はその価格をほとんど落とすことがありません。
株式だけでなく、金にも分散投資している人はそちらで20%もの利益が出ているので、株の損失があっても影響を受けにくく、大きく資産を目減りさせずに済んでいるという事になります。
さらに不動産を所有している人は毎月入って来る家賃収入は変動していない為、安定して利回り効果から収益を上げ続けています。
持っている物が株だけであれば、業績が悪くなれば配当が少なくなったり、出なくなることもあるでしょうが、不動産の家賃収入は目減りすることがまずありません。
一つの考え方だけではなく、複合的にみた場合に様々な局面に対応できる柔軟な投資とはどんな形なのか。
利回りや目先の景気だけを見るのではなく、長期に渡って利益を出せる可能性が高い投資はどんな形なのか、短期的な目線と長期的な目線を上手に組み合わせて考えてみる必要があるという事ですね。
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