度々メディアなどでも取り上げられている日本の借金
日本は日本国債を発行してお金を借りて借金をしている。
借りている主な理由は歳出が多すぎて、歳入だけでは支出が賄えないから。
世界で最も国家予算が大きいのはアメリカです。
次が日本。。。世界で2位です。
国債を発行してお金を借りること事体はめずらしいものではなく、きちんと返済できるのであれば問題ではありませんが、支出が大きく常に国債で支出を賄っている状態です。
世界地図を見るとあんなに小さな島国の日本が世界の国家予算でトップ2にランクインしている。
いったいどこにそんなにお金がかかるのやら。
基本は年々長寿になり、少子高齢化が進んでいる日本は社会保障費が膨らみ、歳入だけでは賄えずに発行した国債、つまり今までの借金(国債の償還)が非常に大きく返済が重たい。
国の運用コストというよりもこの二点の支払いの比重が大きいと思われます。
┃世界の国ごとの借金と借入額に対してのGDP比率
そこでちょっと面白い記事を見つけたのでご紹介しようと思います。
この記事は視覚的に世界の国ごとの借金の金額を大きさで、借入額に対してのGDP(国民総生産)比率を色でわかりやすく表現したものです。
こう見ると世界の中でも日本の借金がいかに大きいかが良くわかります。
また、GDPに対しても借金の比率が世界一高い。
要は稼ぐ能力に対して、借り入れが大き過ぎるということです。
無借金経営に近い国々もある中で、バブル崩壊以降借金の金額を増やし続けているのが日本の姿です。
┃ギリシャショックについて
2010年、ギリシャショックが起きたことを覚えているでしょうか。
ギリシャ国債が事実上破綻して、大きく通貨も含め信用を失いました。
国が破綻して返せなくなった借金が膨らみ、経済ショックを起こすほどにその不安は世界中に広がりました。正確には完全に破綻したわけではありませんが、事実上の破綻といってよいでしょう。
単純にいえばギリシャは貸したお金が返ってこない可能性が高くなったのです。
返って来ないとなればそれ以上貸せなくなりますよね?
要はそういうことです。
ただし、この世界的にも大きな経済ショックにつながったギリシャ国債の暴落。
借金が返せなくなったのが原因な訳ですが、先程の図を再度見てください。
左下にある小さな黄色い部分がギリシャです。
こう見ると世界の国々の借金に対して考えれば小さいですよね?
この小さなギリシャが借金を返せないかも知れない!となっただけでも経済は大混乱に陥りました。
では万が一、日本のこの膨大な金額の借金で同じことが起きたとしたら。。。
心配ですよね?
┃日本国債の場合
しかし、日本の場合は簡単にはそうなりません。
なぜかというと、日本の国債はそのほとんどが日本国内で消化されているからです。
ギリシャは国債を発行して、他国に買ってもらっていました。
もし返せなくなると他国に対して信用を失った事になり、国が他国に対して返済をしなければならず、国の資産などを処分して返済するしかなくなります。
しかし日本はお金を貸している人が国内にいるのです。
そうです、そのお金の貸し手が皆さん国民です。
その債権を保有しているのが事実上日本国民、その預金なのです。
一番日本の国債の保有率が高いのは、ゆうちょ銀行やUFJ銀行などの金融機関です。
当然国内は大混乱に陥るでしょうが、対外的に見れば他国にはあまり直接的な影響は与えにくいのです。
言ってみれば家庭の中でお父さんがお母さんからお金を借りたり、子供からお金を借りている状況と考えてください。
それがギリシャの場合は、外の高利貸しからお金を借りてきた様な状況なのです。
家族の中の借金は家族が我慢すればやり過ごせる可能性がありますが、外から借りた場合はそうはいきません。
この様な違いがあるので、金額だけ、GDP比率だけで比べるのはフェアではありませんが、借金が大きく膨らみ続けており、GDP比率も上がり続けているのは明白です。
どこかでバランスを崩せば、一気に収集がつかなくなる様な状況に陥る可能性も、完全に否定はできない金額に膨らんできています。
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