不動産の図面の見方とは?

不動産の情報を探すときに目にする図面。

不動産屋さんに行くとお店の前にたくさん図面が貼ってあります。

 

不動産の売買、賃貸それぞれの図面が入り口に所狭しと貼りだしてあるはずです。

不動産をお探しの方が見やすいように、判断に必要な情報はほとんどその図面に書いてあります。

 

しかし、普段不動産業に従事している訳ではない皆さんは、この販売図面(マイソクともいう)の見方がよくわからないという方もいらっしゃいます。

ここではその販売図面の見方をご説明させて頂こうと思います。

 
┃販売図面の見方

物件名、住所、築年数、間取り、平米数、最寄り駅、駅徒歩、価格、賃料、礼金、敷金、管理費、共益費、修繕積立金、権利形態、現況、建設会社、管理会社、その他などの項目で不動産の概要が販売図面には書かれています。

 

基本的に図面を見ればほとんどの情報は掲載されています。

だいたいの項目は何を指しているのかがわかると思いますが、一部説明が必要な項目だけ説明していきたいと思います。

 

まず間取りです。

1LDK+S+DENなどと間取りを表す表示がありますが、これはリビングダイニングキッチン+納戸+書斎です。納戸はお部屋とほとんど見分けがつかない物もありますが、原則は開口部の小さい部屋、物置(窓や扉)です。

書斎は小さいものだと2畳位の広さの物もあります。

 

次に間取りの中にある記号でPSとかMBと書かれている物です。

これはパイプシャフト(水道管の立管の配管スペース)とメーターボックス(ガスメーターや電気メーターが収められているスペース)です。

この他にもRF(ロフトのこと)やWIC(ウォークインクローゼット)SIC(シューズインクローゼット)などがあります。

 

ちなみに1R(ワンルーム)と1Kの違いはキッチンと居室の間に扉があり仕切られているかどうかで表記が分かれます。

 

 

売買の販売図面の中で重要になるのは権利形態です。

ここが所有権になっている物を選びましょう。

次に管理会社です。ここが自主管理になっている物件は購入してはいけません。

他にも、サブリース契約要引継ぎとか、管理委託要引継ぎなどの管理会社の契約継続を条件としている物件は売却時に売れなくて困ることが多いので原則購入してはいけません。

 

お部屋の広さについては、一坪が3.306㎡です。

一坪はイコール2畳です。畳2枚分ということになります。

図面に書いてある広さはマンションの場合、壁芯といってお部屋とお部屋の間の壁の真ん中から測った広さの表記となり、壁が厚いとか柱が太いと平米数から見て思ったよりもお部屋は狭くなります。

 

一方図面からは読み取れない情報もあります

修繕積立金の計画や現在残高、修繕履歴などマンションの管理状況の内容や、現地に行かないとわからない情報として臭気や騒音、日照や景観、道路の傾斜、共用部の状況などです。
図面上やインターネット上の情報だけでは確認しきれない部分は必ず目で見て確認しましょう。

見落としがちな情報としては、室内に洗濯機置き場がないとか、バルコニーがないなど、普通にありそうなものが無い場合もありますので、見落とさない様によく確認しましょう。

 

 

 

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現在の会社に入社後、設立初期より営業部を統括、本部長を務める。以降融資担当部長、流通事業部では仕入れ先開拓業務に従事、後に管理業務部等を歴任。

現在は自社セミナーを始め、様々な会社との協賛セミナーの講師を務めながら、常に世に発信する立場で不動産業に従事している。

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