退職金の使い道は?10000人のアンケートから判明…?

2020/06/12

資産形成

退職金の使い道、皆さんは自分ならどうすると思いますか?

実際のところ決まっていないという方がほとんどなのではないでしょうか。

なぜかといえば、フィデリティ退職・投資教育研究所がシニア世代に行った調査では、回答者の32%の方が受け取るまで退職金がいくらもらえるのか知らなかったそうです。

3割を超える人が退職金について気にもしていないということです。

さらに退職直前3ヶ月前までにはじめて知ったという方が20%もいます。

合計すれば50%以上、約半数の方は退職金がいくらになるのか直前まで全く気にもしていなかったという事になります。

 

これでは老後資金の計画が立つはずがありません。

おそらくは年金がいくらもらえるのかも把握している人は少ないのかも知れません。

働いている内から年金生活の計画を綿密に立てている、または退職金の使い道をきちんと事前に計画している人は意外と少ないということになります。

 
┃退職金の使い道 

ダイアモンド・ザイ2020年1月号で、年金生活者の老後の生活が「豊か」と答えた方500人と、「ギリギリ」と答えた方500人の退職金の使い道を調べています。

 

退職金の使い道、豊か層はトップが272人で貯蓄です。

ギリギリ層のトップは172人が生活費で取り崩しています。


豊か層の2位は173人で株や投信などの投資
に回しています。

3位は国内旅行です。

ギリギリ層の2位は97人で住宅ローンや借金の返済です。

次の3位が住宅のリフォーム

 

生活がギリギリと答えている方は3位まで生活に必要な出費が続いています。

一方豊かと答えている方は必然性のないお金の使い道、貯蓄、投資、旅行と続きます。

 

この違いを見るとすでに大きく二手に分かれているのがよくわかります。

 

もちろん退職金には限りがあります。

退職金を生活で取り崩していると答えている方がトップという事は、退職金を使い果たしたら生活が成り立たないと言っているのと同じです。

 

 

ほかにお金の使い道としてあがっている家電などの大きな買い物、住宅ローン返済、住宅のリフォーム、生活費、車などは必然性のある使い道なので退職金がなくなれば購入する事はできず、生活自体がまともに成り立たない可能性があります。

全体の人数で見ても、退職金を生活費で取り崩している方は使い道の中で2位と、かなり多いという事になります。

 

豊か層の方は運用している方が多く、退職金を増やそうとしている傾向が見られます。

ギリギリ層はほとんど運用していません。

 

退職金をもらっても、その資金の行き先が貯蓄が圧倒的な割合を占めていて1位というのも日本人らしい結果だと思います。

投資にあまり関心がなく、貯蓄が1番安全だと思っているということでしょう。

全ての資金を運用するのはお勧めしませんが、大きなお金を金利も付かない貯蓄に全て預けてしまうのもどうかと思います。

 

余剰資金のある方は少なからず運用して、退職金を増やし、使えるお金の延命措置を講じています。

少しでも長く退職金を使えるようにうまく運用できたらと考えている様子がわかります。

 

退職した後は基本的に足りないお金を稼ぐことが出来ない前提で考えるべきですし、退職金が底を付く頃にはさらに歳を取っている訳ですから、それこそ労働により稼げる環境があるかどうかはわかりません。

 

退職金、年金、その使い道と三つの要素だけなので、事前に考えれば対策の立てようはあるはずです。

まずは現実を知り、把握して、そこからなにが出来るのかを調べてみましょう。

給与所得者、サラリーマンは突然大きく収入が変わることはほとんどありません。

ということは逆にいえば収入以上の計画が必要になるのであれば、運用する以外には手がないということでもあります。

 

運用は決してギャンブルではありません。
将来の自分の生活がかかっている訳ですから、よく調べて不安のない老後をむかえられるといいですよね。

 

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現在の会社に入社後、設立初期より営業部を統括、本部長を務める。以降融資担当部長、流通事業部では仕入れ先開拓業務に従事、後に管理業務部等を歴任。

現在は自社セミナーを始め、様々な会社との協賛セミナーの講師を務めながら、常に世に発信する立場で不動産業に従事している。

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