アフターコロナの投資立ち回りは??

2020/07/04

リスク

アフターコロナ時代 

コロナウイルスの騒動は第二段階に入っているとみていいでしょう。

アフターコロナという言葉が使われていますが、アフターといってもコロナウイルスの騒動が終息した後という意味で私は申しておりません。

コロナウイルスが出現した後ということです。

 

恐らくはコロナウイルスの蔓延はまだ終息を迎えることはないと思います。

コロナウイルスが広がる第一段階でその数を急速に増やしたアメリカやヨーロッパ諸国から、現在は南アメリカやアフリカなどの後進国において、この2ヶ月ほど先進国の数字を塗り替える勢いで感染範囲を広げており、その脅威は次の段階に移っています。

 

病院の設備や衛生環境、政治面、経済面など未成熟な面の多い後進国は、後手後手になり対応しきれずに被害が爆発的に拡大する可能性が先進国よりもさらに高くなります。

 

今後このスピードが加速すれば状況は一気に暗転することもあり得るのかも知れません。

 

世界で1,000万人を超える感染者と50万人を超える膨大な死者を出しているコロナウイルス。

たった一つのウイルスが人類に与えるインパクトはあまりにも大きいと感じます。

 

COVID-19世界の発生状況20200702
新型コロナウイルス 世界の発生状況(7月2日時点 WHO発表)

 

今この状況でウイルスの終息を考えるのは時期尚早と考えます。

さらにここから悪い想定をすれば、コロナウイルスが第二世代、第三世代と進化を遂げて新しい驚異的な感染率や致死率を持つスーパーバグを産む可能性もあります。

現に中国の豚から新型のインフルエンザが現在発見されており、コロナウイルスに加えてインフルエンザまでもが流行する可能性も出てきています。

 
コロナ禍における経済への影響 

この先の経済動向の展望としては、コロナウイルスの蔓延や中国とアメリカの摩擦などの緊張感の漂う今の経済の状況をまずはよく見極める必要があるでしょう。

 

先が見えていないのは誰も同じ状況です。ここから先はコロナウイルスの新しいニュースや経済にかかわる重要指標がニュースに流れる度に状況は一変するでしょう。

新薬の開発、承認、ワクチンの開発や承認などが発表になれば相場は上がり、大きな会社の倒産や、売り上げ、業績、利益の今期予想の下方修正、または企業の縮小や統廃合が発表になる度に相場は下がるでしょう。

 

極端な心理不安が蔓延した市況では、想像を超えるニュースが立て続けに発表になったり、急激な相場の変化が起こると、投資家心理を冷やしそこからさらに動きが加速して相場が暴落する局面がよくあります。

相場が荒れて場が動いている時はチャンスでもありますが、大きな動きに巻き込まれない様に注意をしてください。

 

一瞬で大きな動きになる可能性が大きい経済の緊張時はあまり大きなレバレッジを効かせた投資はお勧めしません。

逃げ場を無くす様な投資にならないよう、必ず遊びを持たせた余裕のある投資の規模に抑えて投資することをお勧めします。

 
コロナ禍における不動産への影響

こと不動産に関しては、今はさほど不動産市況に大きな影響は出ておりません。

しかし、今後このコロナウイルスの騒動がさらに大きく、深刻になれば経済の大幅な低迷により不動産市況に影響がでることも予想されます。

 

その際に一番影響を受ける可能性があるのは間違いなく融資です。

リーマンショックに匹敵するほどのインパクトがあると言われ始めているコロナウイルスの影響ですが、実際リーマンショックの際に影響を受け、経験上私たちが一番困ったこと。

それがお客様が融資を受ける際の条件がきびしくなってしまった事でした。

 

不動産の流通は当然大半の売買のお取引が、現金ではなく融資を受けることを前提としています。

しかし、リーマンショック直後は融資の土台に上がる為の年収規定や返済比率などの条件が大幅に厳しくなり、多くの方が融資規定に収まらなくなってしまったのです。

 

簡単にいえば、融資が受けられないということは、不動産が購入できなくなるという事です。

今は融資も自由に受けられ買えたとしても、今後は経済の動き次第ではわかりません。

マイナス金利導入後、比較的緩和的に動いてきた日本の金融政策、しかし状況が大幅に悪化して警戒感や緊張感が高まると金融機関は融資を控えリスクを取る事を嫌うようになるのです。

しかし、マイナス金利や三本の矢、量的緩和も全てデフレ脱却や経済を好転させる事を目的として取られた政策ですが、施行後も未だ十分にその効果を得ていません。

その効果も十分に得られないうちに、さらに経済状況が大きく悪化する可能性が出てきています。

ここで金融機関が警戒感を高め融資を絞ると、市場にお金が回らなくなりさらに日本経済の首を大きく絞める可能性が高くなります。

経済が悪くなっているのに融資が受けられず、市況が動かないという矛盾した最悪な状況の悪循環が、一気に不動産のマーケットを窒息死させる可能性があります。

様々な時代を見てきた私たちの意見としては、有利な条件で融資が使える時はなるべくその時期に多少無理をしてでも活用するべきです。

一旦条件が変わると今度いつ融資が使えるかそれこそわかりません。

「経済が悪いから、今は投資の時期ではないので見送ります。」

という方もいるでしょう。

しかし、投資のタイミングは真逆です。
ご自身のご自宅であればサラリーによって支払う訳ですからその考え方でいいと思いますが、

経済が悪い時に仕込むのが投資の基本なのです。

ただ周りと一緒になって怯えているだけでは、投資の世界ではいつまでたっても勝つためのタイミングを掴むことができないのです。

今どこに利があるのか。冷静になって見極めることが何よりも重要です。

 

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現在の会社に入社後、設立初期より営業部を統括、本部長を務める。以降融資担当部長、流通事業部では仕入れ先開拓業務に従事、後に管理業務部等を歴任。

現在は自社セミナーを始め、様々な会社との協賛セミナーの講師を務めながら、常に世に発信する立場で不動産業に従事している。

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