日本人は特にだと思いますが、運用には怖さのイメージが先行している方も多いと思います。
損をするのは嫌だ。
これは誰でも同じです。
しかし、リスクのない運用もありません。
これも誰でも理解している事だと思います。
では、運用とは本来どれくらいのリスクがあるのか。
その根本をご説明してみたいと思います。
┃運用の怖さと利益の大きさ①預金
まず、世界には色々な国がありますが、国によって預金金利は違います。
原則は国債の利回りなどに大きく影響を受けます。
国債の利回りが高いと預金金利も貸付金利も高くなります。
金利が高い国というのは後進国であったり、政治や情勢が不安定な国という事です。
ただし、預金金利は高いのでその国内でお金を預金すればお金は増えやすいという事になります。
昔、私の知人のインド人に20年程前に聞いた時はインド国内の預金金利は10%近かったと記憶しています。
インド人なら預金するだけでその利回りでお金が増えるという事です。
ただし、大抵の場合こういった国は急激なインフレ傾向が強い為、お金が増えてもその分物価が上昇する事も多い為、実質的な利益になるかは別問題です。
利回りを見る限りは皆さんも預けたいところだと思いますが、まず外国人は別の国に簡単には口座が作れません。
また、外国に送金するのも容易ではありませんし、大きな手数料や税金がかかる場合があります。
となると、インドの国債を買うことはできますので、国債を買えばいいという事になりますが、為替リスクがあるためインドの通貨が弱くなればそれだけで損をします。
要はインド国内にいるインド人の方は簡単に預金金利の恩恵を受けられるのですが、外国の方は簡単にその恩恵を受けることはできないという事です。
現在はインドの預金金利は昔よりもはるかに下がっています。
預金は安全な投資の一つです。
金利が高ければ、日本国内で日本人がお金を預ける分にはリスクはほとんど存在しません。
為替の影響も非常に受けづらくなるでしょう。
昔金利のよかった時代もありましたが、日本の預金金利はマイナス金利という特殊な環境の為ほとんど金利が付かない状況です。
┃運用の怖さと利益の大きさ②株価
株式はどうかというと、世界の株価、日本の株価は長期的に見れば成長しているといえます。
短期的には上がっている局面、下がっている局面、また大きな経済ショックの影響を受けている事もありますが、長期で見れば成長しているのです。
インフレ傾向としては正しい経済の姿としては年率1%位ずつゆっくりとインフレが続くのが経済の成長の姿としては良いとされています。
インフレが続く前提なら株価は上昇します。
お金の価値は下がるという事です。
預金金利がゼロで、物価が1%ずつ上がるとお金を持っていると損をすることになります。
金を持っている方が得をするのです。
10年経つと10%損をする計算です。
米国の株価、日本の株価の平均の推移を見てください。
株価は長期的には成長しています。
平均が2倍になっていれば、投資をされている方は資産が2倍になっている可能性があります。
同じ給料で同じ時間働いていても、持っている資産は全く違うかも知れません。
株の場合は20%の分離課税となるので、配当利回りや売却による利益があっても20%しか税金を支払いません。
高額所得者で所得税40%、住民税10%のレンジの方は合計50%の税金を納める事になり、株で得た利益は税金が20%と安く済むので仕事で得る所得よりも利益効率が良いということもあります。
経済は少しずつ成長しています。
どこの会社も去年より今年、今年より来年の業績を上げようと必死です。
ということは原則は経済は伸びていく前提となり、株価は上がり、インフレになっていくのが普通なのです。
この経済の原則がわかっていれば、投資をするのが損なのか得なのか、根本的なところは理解ができるのではないでしょうか。
日本では大きなバブル崩壊が起きて、資産を持っている方が総じて大きな損失を被りました。
献身的によく働き、身を粉にしてまじめに稼いでいくのが日本人の根本的な気質です。
投資に失敗した人を見て、それ見た事かと揶揄する人も多かった事でしょう。
しかし、投資をすることは資本主義の世の中では当たり前の事です。
皆さんの働いている会社も運用できるのは投資家の方々からの資本提供があればこそです。
投資をギャンブルの様に捉えている方もいるでしょうが、まずは根本的な経済の流れや仕組みについて知ってみることから始めるのも良いと思います。
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