同じ利益を上げるのに必要な利回り

 

 

必要な利回り

 

投資の利回りは高い方が利益になりやすいと考えがちですが、必ずしもそうではありません。

同じ利益を上げるなら安全な方が良いという考え方もあります。

 

どういうことかというと、例えば下記の様な場合です。

┃マンション投資による利回りの考え方

3,000万円の投資マンションを購入して投資した場合で考えます。

年間120万円実質利回りでの家賃収入があった場合、満額1.65%資金借り入れをして運用した場合は差引2.35%利回りが利益となるはずです。

3,000万円2.35%というと70万5千円です。

 

これと同じ利益を上げようと思うと他の投資なら以下のようになります。

 

100万円の投資なら利回り70%

500万円の投資なら利回り14%

1,000万円の投資なら利回り7%が必要になります。

 

同じ利益を出すのに投資金額が小さいと高い利回りが必要になるということになりますし、7%なら現実的にあり得る利回りかも知れませんが、同じ利益を出すのに1,000万円という大きな現金が必要になります。

 

しかし、不動産投資の場合4%の実質利回りというのは都心の好立地のマンションを購入しても比較的容易に成り立つ利回りです。

なおかつ借り入れを起こして運用するので、そこまで大きな現金が手元に無くても投資できます。

 

例えば500万円の投資先として利回り14%の運用先が見つかった場合、14%の利回りがつく投資商品はそれなりにハイリスクである可能性が高くなるでしょう。

為替リスクやカントリーリスク、様々なリスクを考えると必ずしも予定通りの利回りが取れるわけではありません。

実際には元本を割り込み、損失につながってしまうリスクも多分にあるという事が多くなると思います。

 

しかし、マンション投資から得られる賃料収入はそこまで不安定な収益ではありません。

一時的な空室リスク、将来長い時間運用した場合の多少の家賃下落リスクはあるものの、大きく利益を損なう可能性はほとんどありません。

 

ただし、借り入れをして返済をしている最中は手元に現金の利益はまず残りません。

借入が返済され、残債が減っていく事そのものが利益という考え方になります。

この場合、残債が減った分が利益として確立されるには物件の価格が下がっていないことが重要になります。

 

大きな資金を必要とせず、特殊な利回りも必要としない不動産投資は、借り入れが出来る状態の方であれば比較的容易に投資はできますが、不動産の資産価値が下がりやすい物件を持ってしまうと計算通りの利益が手に入らなくなります。

 

利回りの商品は大きな原資で回す方が利益も大きくなります。

ただし、大きな原資で回す場合はリスクの高い商品で大きなリスクを抱える訳にはいきません。

まして借り入れて運用するならなおさらです。

 

このリスクと利益のバランスを考えると、都心でなるべく立地のよいマンションを持つことが、最も利益とリスクをバランスよくコントロールできる投資ということになります。

大きな金額を安定的に長期に渡って運用する事のメリットの大きさがわかると、不動産投資の魅力が理解しやすくなると思いますよ。

 

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現在の会社に入社後、設立初期より営業部を統括、本部長を務める。以降融資担当部長、流通事業部では仕入れ先開拓業務に従事、後に管理業務部等を歴任。

現在は自社セミナーを始め、様々な会社との協賛セミナーの講師を務めながら、常に世に発信する立場で不動産業に従事している。

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