様々な成人疾患の原因ともなる、血液の問題。
血管がつまったり、破裂したり、動脈瘤などの問題も引き起こす可能性があります。
高血圧、脂質異常、糖尿病、脳卒中、心臓発作などにも大きく関連性があります。
血液の中の赤血球や白血球は、実は毛細血管の内径よりも若干細胞が大きく出来ています。
ということは毛細血管を通る際には少し細胞の形が変形して通る事になるのです。
この毛細血管が硬化したりどろどろの血液だと血管が詰まってしまいます。
血液がきちんと循環するには、「血液がさらさら」でなければなりません。
この血液の状態を良くする効果があるとされるのが、玉ねぎです。
他にも沢山効果のある食材はありますが、今回は玉ねぎの成分についてレポートします。
Onionは語源がラテン語のunio(真珠)が語源とされています。
たしかに見た目が似ていますね。
玉ねぎには硫化アレルという成分が含まれており、空気に触れる事でアリシンという物質に変化します。
このアリシンは玉ねぎを切った時の目にしみる原因となります。
しかしアリシンは血糖値の上昇抑制、代謝促進、疲労回復、殺菌などの効果があり血液もさらさらにしてくれます。
アリシンは空気に触れることで増えますので細かく切れば切るほど効果は高くなります。
さらに切って時間を置くと空気に触れることで含有量が多くなります。
しかしこの成分は水溶性なので水にさらすと流れ出て効果が薄くなります。
水にさらさずに食べる様にしましょう。
もう一つ玉ねぎに含まれるのがケルセチンです。
ポリフェノールの一種であるケルセチンは強力な抗酸化作用があります。
血管をしなやかにし美肌効果や脂肪吸収を阻害する効果もあります。
また研究結果として大腸がんを減少させる効果も報告されています。
ケルセチンは太陽にあたった玉ねぎの方が含有量が多くなります。
夏に栽培された物は約2倍、皮を剥いて1週間日に当てると4倍ほどの量になっていきます。
油と一緒に取ると吸収率が良くなる様なので油の入ったドレッシングなどが相性が良いようです。
加熱しても成分は変わらないので調理して食べても問題ありません。
また玉ねぎにはビタミンB1が含まれ疲労回復効果があります。
玉ねぎに多く含まれるオリゴ糖は腸の中の善玉菌のエサとなるので、腸内環境を整える効果も期待できます。
アリシンなどはニンニクにも多く含まれます。
ブドウや緑茶、カカオなどに多いポリフェノールや青魚、海藻、クエン酸が多く取れる酢、きのこなども血液をさらさらにする効果がそれぞれにあります。
たった50秒という時間で身体を1周するほどの速さで循環している人間の血液、この循環が滞ると身体に様々な不調をきたします。
普段から食事を意識することでこういったリスクを軽減できるのならやった方がいいですよね。
何事も体が資本です。
健康を意識することから食事が変わり、体調も変わります。
相性の良い料理のレパートリーも多い食材ですので積極的に摂りましょう。