マンション等は共同住宅である以上は隣の部屋や上下階の部屋にも住人がいますので、生活音などを原因としてトラブルになることがあります。
例えば楽器やペットの鳴き声、子供の足音や家具音など原因となる音は様々です。
弊社でも物件を管理していますので音についてのクレームを住人の方から頂くこともありますし、管理会社からご連絡があるということもあります。
この「音」に関するトラブルは原因を特定するのが非常に難しく、被害者が上の部屋から聞こえると言っていても、本当にその部屋なのか、斜め上の部屋なのかはきちんと調査をしなければならず、原因となっている部屋や音の原因がはっきりするまでは強く指導することができません。
よって騒音の対処についてはクレームが入ったらまずは管理会社に届け出て、1階のエントランスにある掲示板などで注意勧告をしてもらいます。
エレベーターの中などに張り紙をして頂いて、騒音についてのクレームが入っている事と、もし思い当たるフシのある方は気をつけてもらえる様に注意を促します。
しばらく様子を見て改善していなければまずは部屋ごとに調査をする他ありません。
断定した物言いだとそれを原因としてさらにトラブルにつながったりするので、騒音のクレームが出ているのでいくつかのお部屋にお伺いしてますと前置きをして一部屋ずつ思い当たるフシがないかとヒアリングして回ります。
当然騒音を出している本人だとしても、その時点では嘘をつかれる可能性もあるでしょう。
身に覚えがないと言われれば音が出ている現場をおさえない限りはなかなか断定したものいいで詰め寄ることも出来ないのです。
最終的に一番効果が高いのは、被害にあっている入居者に騒音が発生しているタイミングですぐに警察に通報してもらい、警察から直接注意をしてもらう方法です。
楽器やステレオ、または深夜に複数の人間で騒いでいるなどの大きな音の場合は音の原因も明確になりやすいので、このやり方が比較的有効です。
直接苦情を言いにいくという方法よりもトラブルが拡大する確率が低く、解決につながる確率は高くなります。
しかし足音や生活音などの場合は、本人に自意識がないという事も多いですし、被害にあっていると主張する側の方が少々過敏な場合もあったりしますので、警察では対処しきれないというケースもありますので全てのケースでうまくいくという訳ではありません。
大抵の場合は注意をすれば収まったりもするのですが、聞き入れる姿勢のない方などの場合はトラブルの中でもわりと解決しにくい問題ですし、当事者同士で大きなもめごとに発展してしまうケースもありますので問題を拡大することなくなるべく穏便に収束させるには経験も必要ですし注意すべき点が多い問題です。
この他ベランダでタバコを吸っていて煙が入るとか、臭い、ゴミ捨てなどについても住民の間でトラブルとなるケースもあります。
こういった問題は当事者同士の間で感情的になり発展してしまうと非常に面倒なケースもありますので、管理会社が間に入ってトラブル処理をする方が沈静化する確率は高くなります。
管理会社は管理をする上で手数料を取っていますが、家賃の遅れや未納分の回収、トラブル処理、設備の故障がある場合の修理手配、交換、退室立会いやリフォームの手配などを代行してくれますので、手放しで運用していくには切っても切れない運用のパートナーとなります。
真摯に対応してくれる管理会社がついていればオーナーとしても安心できると思いますし、運用上も手間がかからずストレスなく運用できるでしょう。
管理会社は手数料が安いという事や実績や管理数だけではなく、担当者や管理会社の対応の良いところを選ぶようにしましょう。