「宇宙」という存在は私たちからしてみれば、在るのはわかっていても体験することのない世界だと思います。
それが今回日本人の民間人として初の試みとなる、前澤さんがISS(国際宇宙ステーション)に到着しましたというニュースが流れています。
様々な話題を振りまいている前澤さんですが、今回のニュースは民間人でも宇宙に行くことができる事を証明した衝撃的なものです。
もろちん特別なトレーニングや知識も必要になるはずですから、十分な準備期間を経て実現されているとは思いますが、驚異的なニュースです。
もちろん様々なリスクもあるはずですが、このニュースは間違いなく歴史に名を残すものになるでしょう。
文字通り命がけで達成されたこのISS到達は、リスクを恐れるよりも一度しかない人生で成し得たいことに全力で邁進する前澤氏の生き様そのものをよく反映したものではないかと思います。
普通の人なら思いも及ばないところに手を伸ばし、実現してしまう。
リーダーシップはこういう人にとってもらえたらと私も思ってしまいました。
前澤氏(46歳)が登場したのはロシアのソユーズ宇宙船MS-20です。
日本時間8日10時41分に国際宇宙ステーションとドッキングに成功し、9日の1時11分にハッチが開かれISSに移ったとのことです。
今後12日間に渡り滞在を予定しており、ISSへの渡航、滞在、帰還に至るまでの全工程をYouTubeの前澤氏のチャンネルにて公開を予定しているそうです。
ISSは精密機械の塊ですし、ただ生活するだけでも相当な訓練が必要です。
これを飲むだけでも大変なのです。
私たちはあまり意識せずとも水を飲むことができますが、重力の働かない宇宙で水を飲むのは簡単ではありません。
空間に散ってしまうと様々な弊害がありますし、表面張力により色んな物に張り付いてしまう性質を持っているので、ただ水を飲むのも訓練が必要なのです。
もちろん用を足すのも同様です。ふつうのトイレの様にはいきません。
ロケットで発射後も、ロケットの強烈な推進力で大気圏外に出るため、実に10Gともいわれる地球の重力の10倍ほどの圧力に耐えなければなりません。
戦闘機の旋回などでも3G~の重力になることもありますが、圧力でパイロットが気を失いブラックアウトしてしまうことも普通にあります。
ロケット内でのそれは戦闘機の比になりません。
閉鎖的な狭い船内で長期間生活するだけでも訓練中に脱落する人も多いと聞きます。
私たちが思っているよりもはるかに高いストレスの中での生活を強いられる上、宇宙という逃げ場のない空間にいることの恐怖は想像を絶します。
とにかく通常では考えられない過酷な訓練を乗り越え、常人には成し得ないISS到達という歴史的な記録を作った前澤氏の胆力、行動力には敬服するばかりです。
こんな風に怖がらず、自分の可能性ばかりか人類の可能性すら広げ、夢を与える生き方ができたらいいですよね。