仕事をしてきちんとお給料をもらっている以上は、誰でも投資をしなくても生きてはいけます。
では、なぜ投資をするのでしょう。
さらになぜ数ある運用の商品の中で不動産投資なのでしょうか。
┃不動産投資は家賃を得るだけ??
お給料で生活はできるものの、稼いだお金をどう使うか、またはどう増やすかは当事者の判断によります。
今の生活より豊かな生活を求める方もいれば、安心を求めている方もいらっしゃいますし、知らないことで損をしたくないという方もいらっしゃいます。
どの方も当然、資産を運用することで現状よりも状態が良くなる可能性を求めています。
・不動産投資といえば、多くの方は家賃を取って稼ぐ。
・投資の中でも最も代表的な不労所得。
・購入した物件の値上がりによって儲かる。
こんな風にお考えの方が多いと思います。
しかし、これだけではなく不動産投資には他の運用商品にない効果があります。
現金で不動産を購入すれば、月々家賃収入が入ってきます。
これは目に見える非常にわかりやすい収入であり、利益です。
いわゆるインカムゲインです。株でいうところの配当収入の様なものです。
また、3,000万円で購入した物件が3,200万円で売却できれば儲かる。
これも非常にわかりやすい利益ですね。
これをキャピタルゲイン(売却時の利益)といいます。
基本的には不動産投資をイメージするのであればこの二つの利益を想像するかと思います。
家賃が入って来なければ損、入ってくれば利益。
価格が下がれば損、上がれば利益という具合です。
ここまではイメージできるのですが、ここで終わってしまっている方が大半です。
不動産には所有することでこれ以外にも特有の経済効果が生まれます。
┃不動産投資の効果①生命保険の効果
ローンを組まれる方の場合は団体信用生命保険により生命保険と同等の効果が生まれます。
ローンを組んだ当事者が亡くなってしまう、または重度障害の状態に陥ると団体信用生命保険によってローンが完済されます。
無借金の物件が手元に残ることになるので、保険金を受け取る代わりに無借金の物件がご家族に残されることになります。
しかし、自分で支払う生命保険とは違い、家賃で支払いをしてその効果を得ると生命保険に加入するよりも効率がよくなることがあります。
この場合、投資としての結果は死亡によって決着がつくという事になります。
┃不動産投資の効果②節税対策
また、物件を持っている間は建物を減価償却をかけながら経費も計上する為、一定の節税効果を得ることができます。
所得税、住民税が抑えられて安くなることがあります。
これは不動産にしかない効果で、ほとんどの投資商品は基本的には分離課税方式となり、直接的に所得税や住民税との申告上の合算が出来ない為、節税効果は持てません。
しかしこの効果は、不動産が直接収益として生んでいる家賃の様なものではなく、皆さんが収めた税金が取り戻されるだけなので、税金を納めていない人は当然節税はできません。
あくまでも不動産を所有して運用していることによる二次的な効果ということです。
┃不動産投資の効果③年金対策
次に年金対策として所有するケースですが、不動産を購入する際に組んだローンが残っている内は支払いもあるため、直接的な収入にはならず、大きな年金対策としての収入にはなり得ません。
年金収入に変えていくには、退職に合わせてローンを完済する必要があるため、計画的な繰り上げ返済や、退職金による一括返済等の具体的な完済計画が必要になります。
この場合は物件を保有し続けることが前提となり年金収入としての効果を発します。
┃不動産投資の効果④貯金効果
不動産を所有して貯金の様な効果を求めるケースもあります。
これは不動産を売却した時の考え方です。
途中で所有している物件を売却した時に、その時点のローン残債よりも高く売却できれば、手元にその差額のお金が残ることになります。
手元の資金を増やしたい場合や、売却した時に残る利益を活用して、その時に所有している他の物件の完済原資にあてるなどの場合にこの考え方を使用します。
┃不動産投資の効果⑤相続税対策
相続税対策として不動産を購入する方もいらっしゃいます。
数年前に相続時に計算する相続税の控除金額が大きく改定になり、控除額が小さくなってしまったことで、今までは相続税の課税対象から外れていた方も、相続税の課税対象になるケースが多数でてきました。
現金ではなく不動産という形に変えて(特にマンション)相続するだけで、支払わなければならない相続税は3分の1、4分の1になることがあります。
これは現金と違って不動産は市場の中の流通価格で相続税評価を受けるわけではなく、その時点の固定資産評価額で相続の手続きを行うことが原因です。
この様に不動産を投資として所有することは、様々な経済効果を享受することにつながるのです。
お金という物の考え方は、知っておいて全く損がありません。
人生の中では切っても切れない存在です。
ひと昔前に「金持ち父さん、貧乏父さん」という書籍が流行った時期がありました。
お金のことで損をしないように、情報を取って知識を得て、自分なりのきちんとした考えをもっているお父さん。
かたや投資なんてとお金のことに全く関心を持たずに働くことだけしか考えていないお父さん。
皆さんにとって理想のお父さんはどちらでしょうか。
こういった知識については、わざわざ向こうから勝手に来て丁寧に説明はしてくれません。
例え知らなければ損をするような事でもです。
手当、特例、免除、控除、補助。
こういった類のものは全て、知って、手続きをしなければ効果や恩恵を受けることはできないのです。
自分から積極的に動くことで、情報が入ってきます。
その情報の価値を知るためにも、まずは知らないことを知る機会として、セミナーや書籍などで発見を求めて動いてみてはいかがでしょうか。