昭和の時代よりこのスパゲッティを提供してきた「壁の穴」というスパゲッティ屋さんがあります。
なんと創業は昭和28年です。
当時は東京の中でスパゲッティが食べられる店は、帝国ホテルを含めても3つしかお店が無かったそうです。オープン当時は東京中の外国人が集まったといいます。
そんな時代からおいしいスパゲッティを作り続けている「壁の穴」に行ってきました。
┃たらスパの元祖なんです!
お店自体はもしかしたら都内にも何店舗もあるのでご存じの方もいるかもしれません。
しかし、この壁の穴が皆さんもよく知っている「たらこスパゲッティ」の元祖なのは知っていますか?
この壁の穴、実は創業当初からスパゲッティをアルデンテといわれる麺の真ん中に髪の毛一本分の芯を残して茹で上げる、本場イタリアさながらの歯ごたえのある茹で加減でスパゲッティを提供していました。
当時はスパゲッティを出している店もなく、予備知識もないので色々なスパゲッティを試しながら提供し、お客様に感想を聞きながら店で提供する際に使用するスパゲッティの銘柄を決めたそうです。
メニューについてもお客様と相談しながら、こんな物をいれたらどうだろうかとお客様の提案を受けて実践しながらメニューを作っていきました。
そのうち、お客様が食材を持ち込むようになり、その中にキャビアを持って現れたお客さんがいたのです。これが作ってみたら非常においしかったそうです。
そこから発想を得て、高額なキャビアに代わる食材として登用されたのが「たらこ」だったのです。
今では和風スパゲティの代表的メニューになったたらこスパゲッティは壁の穴が元祖だったんですね。
壁の穴には私も小学生の頃に母親に連れて行かれた覚えがあります。
はっきりと美味しかった記憶が今も残っています。
子供ながらに壁の穴というインパクトのある名前も印象に残っていました。
この壁の穴という名前、ある映画で恋人同士が壁の穴を通じて対話するシーンから来ているそうです。
この映画のように、壁の穴を通じてお客様との対話を続けるようなお店をイメージしてつけた名前とのこと。
まさにそれが絵にかいた様に実現されたお店になり、実際にお客様と対話しながら産まれたメニューがたらこスパゲッティなのです。
┃私のおすすめメニューは…
今回は壁の穴でも定番の人気メニュー、その名も「若者のアイドル」とたらこスパゲッティを注文しました。
私のおすすめ「若者のアイドル」!
時々無性に食べたくなるんです!
若者のアイドルはソーセージ、ピーマン、ベーコン、トマト、しめじ等が入った和風ベースのスパゲティです。
トマト風味も選ぶことができますが、個人的には醤油ベースがおすすめです。
食べてもらえば納得だと思いますが、食べ盛りの若いころにこれを出されたら、もりもり無限に食べてしまいそうな食のすすむお味です、、、(笑)
たらこスパゲッティも様々なトッピングが選べ、好みの味に合わせて注文できます。
どちらも並盛では物足りなくなるおいしさです。
ランチメニューはセットメニューがありますが、サラダ付きのセットは価格が680円上がる割にはサラダが質素なのであまりお得感がありません。
サラダを付けないメニューがおすすめです。
本店は渋谷ですが、都内各所に店舗があるので、お近くにある際は元祖たらこスパゲッティ、是非ご賞味あれです。
┃たらスパレシピをご紹介!
たらこスパゲッティは自宅でも超簡単に作れます!
時間の無い方も、料理が得意でない方も、混ぜるだけのたらこスパゲッティはお手軽で誰でも作れるのでトライしてみてください。
おすすめのたらこスパゲッティのレシピ
スパゲティ 200gー240g(乾麺) 2人前
【ソース】
たらこ 150g ほぐした物 (市販のチューブも可、また明太子でも可)
バター 30g
レモン 適量 (あれば)
ゆで汁 50㏄
ソースは上記具材を全てボールに入れたら茹で上げた麺と混ぜるだけ!!
お好みで刻んだしそ、きざみのり、納豆、刺身イカ(軽くゆでる)、しめじ、こしょうなどを入れてもOK
ゆで汁には海水程の濃度になるようにしっかり塩をきかせるのがポイントです。