┃インフレとは?
インフレーション、インフレと言われたりしますが、物価が上昇する事をいいます。
物価が上昇するのは、景気がよくなる事により起きる事があります。
インフレ率が1%であれば10年すると10%物価が上昇します。
同時に、物価が上がると同じお金を出しても、物価が上がったことで以前と同じものが買えなくなります。
例えば100円のガムが120円になれば100円の価値が落ちたことになり、物の価値が上がったことになるのです。
基本的には全世界で昔からインフレ傾向が続いています。
経済の世界ではゆっくりとインフレになっていくのが良いとされています。
しかし日本ではバブル崩壊以降、長くデフレの時代が続いたことにより、インフレの感覚が全く欠如しています。
しかしその間も世界ではインフレ傾向が続いているため、だんだん世界の物価水準が日本に追いついてきています。
更に追い越して日本よりも物価が高くなっている都市がいくつも出来てきているのです。
インフレになるとお金の価値は損なわれます。
当然タンスにお金を置いておけばインフレになるほど損をします。
運用して増やしていかなければ、お金は減っているのと同じことになります。
金利の付かない銀行預金に預けていても同じことが起きます。
┃インフレの要因とは?
インフレが起きる大きな要因は二つです。
一つは前述したとおり、景気が上昇した場合に物価がその景気に応じて上昇します。
もう一つのインフレの要因は経済が極端に悪くなった時急激なインフレが起こるのです。
これはお金の信用力の問題で、経済が破綻すると貨幣の信用力がなくなり、ハイパーインフレなどの大きなインフレを急激に起こすことがあります。
ジンバブエという国では、このハイパーインフレにより急激に貨幣価値が損なわれ、表題の写真の紙幣で100兆ドルの紙幣1枚でパンが二個しか買えません。。。(笑)
一時はとんでもない量の紙幣を積んでも水一つ買えなかったといいます。
こうなるとお金はほとんど紙屑同然になってしまいます。
┃インフレの中での投資のメリット
ジュース、パン、ガソリン、タクシーの初乗り運賃や、電車の初乗り、日用品の中で、どんどん価格が安くなっている物を皆さんはご存じでしょうか?
そのほとんどがゆっくりとでも値上がりしているはずです。
世界のインフレ率はもっとスピードが速いのです。
平均でも2%程。
実は労働所得を得ていく人が貰える給料は、年率換算でそのお給料の伸び率は平均2%といわれています。
しかし、投資をしている人の利益の伸び率は平均が5%だそうです。
例えお給料が伸びても、物価が2%上がれば実質生活は豊かになりません。
もし、株を持っていたり、地金を持っていれば、物価や景気の上昇により、持っている株価や、金の価値もあがります。
そうやってインフレによる資産の目減りを防いで、利益を獲得している方もいるのです。
大きなお金を持っている人程、実は大きなリスクがあるのがインフレです。
しかし、先程もお話したように、インフレとは経済が良くなっているときと、更に経済が破綻した時と、この二つによって起こると説明しました。
となると、どちらに転んでもインフレになることになります。
中途半端な経済の落ち込みの際だけ、デフレになる可能性があり、その他のケースでは基本的にインフレ状態になる可能性が高いという事です。
もう一度いいますが、インフレの際はお金を持っている方が一番損をします。
┃まとめ
長い時間の中で、株価の変動、物価の上昇率などは全てデータが積み上げられています。
世界の株価は10年で平均化すると下がっているのでしょうか?
上がっているのでしょうか?物価はどうなのでしょうか?
20年の平均であればどうなのでしょう?
もし、物価も、株価も、平均してずっと上がっているとすれば、皆さんはどうするのが正解だと思いますか?
それでもお金を金利の全く付かない銀行へ置いておくのでしょうか。
銀行預金というものは、本来は金利がつくはずのお金を、無金利で銀行に貸しているのと同じことです。
まずは、貯金していることでいかに損をしている事に気付かなければその先の考え方の必要性にも、気付くことができないですよね。
日常の中で、日本人が最も信用している貯金。
貯金していて損をするとは夢にも思っていない方が沢山いらっしゃいます。
それが正しくないという可能性についてまずは考えてみてはいかがでしょうか。