知って得しかしないローンの考え方(住宅ローン編)

住宅ローンなどで一般的にも馴染みのある不動産の購入資金のローン。

コストでしかない金利は当然安い方がいいので、なるべく安く抑えたいところです。

 

 

 

最近は金利の比較サイトや、アプリで簡単に試算もできるので、ローンの比較は昔よりも大幅にし易くなっていると思います。

 

ローンをアレンジ、仲介してくれるサービスも世の中にはありますが、こういったところは成功報酬として手数料を払う必要性もあるのでお勧め致しません。

 

 

 

今回はそのローンの仕組み、メリットデメリットを詳しく解説します。

 

 
┃住宅ローンの特徴

 

まず住宅ローンですが、これは大別すると3つに別れます。

 

・インターネットバンクの住宅ローン(店舗がない)

 

・メガバンク、地銀、信金などの銀行系の住宅ローン(店舗がある)

 

・フラット35(住宅取得支援機構)

 

 

 

それぞれの特徴です。

 

インターネット系

 

初期費用が高い傾向があります。

 

融資金額に対して2%くらいに設定されているところが多い。

 

金利は0.5%前後と現行の変動金利の中でもかなり低い金利設定になっています。

 

保証料なし、繰り上げ返済手数料無料などのメリットがあるところが多い。

 

店舗がないのでコンビニのATMやインターネットバンキングでの口座管理がメインとなる。

 

繰り上げ返済や途中で完済しない長期の返済が前提の方はメリットが出やすい。

 

途中で完済する場合は初期費用を考えると割高になりメリットが出ない可能性がある。

 

 

 

銀行系

 

初期費用が安い。事務手数料が33,000円等ネット系銀行よりも割安。

 

都市銀行系が0.775%等の金利となり、ネット系よりも金利水準は若干高い。

 

店舗やATMがあるので頻繁に入出金や記帳をする方は管理しやすく便は良い。

 

当初10年固定などの金利で時期により限定のキャンペーンを組んでいたりする。

 

場合によっては繰り上げ返済や早期完済計画がある場合はネット系住宅ローンよりも総支払いは安くなる。

 

 

 

フラット35

 

初期費用は高め。ネット系金融機関と同等の手数料が必要になる。

 

35年固定となるので金利変動リスクを考える必要がない。金利上昇局面ではメリットが大きい。

 

景気上昇による金利上昇があると、変動金利に比べて金利面でのメリットがある。

 

繰り上げ返済手数料がない。

 

金利は変動金利などと比べて高くなる。

 

頭金や、リフォーム、諸費用等に対しての様々な融資があり自由度が高く、比較的ローン審査も通りやすい。

 

市場金利が安いときに長期に渡って金利を固定できる大きなメリットがある。

 

不動産投資をされている方は、持ち込む金融機関によっては、住宅ローンが通りにくくなることがあるが、フラット35は比較的通りやすい。

 

 
┃運用方法に合わせてローンを選ぶ

 

住宅ローンの中でも、金利が安いネット系銀行が今現在は人気ですが、必ずしも金利が安ければ得をしているとは限りません。

 

金利がもったいないとどんどん繰り上げ返済をするのであれば都市銀行系が総支払は安くなることがあります。

 

 

 

ご自身の組まれる住宅ローンの返済計画にきちんと合ったローンを選ぶ必要があるという事ですね。

 

私のお勧めは現在はフラット35です。
20年以内のローンを2割以上頭金を入れて購入するの形だと金利優遇が大きく、金利負担、金利上昇リスクを考えると現行のローンの中でも一番有利だと思います。

 

金利が非常に安い上、マイナス金利が採用されている今は今後の景気回復による金利上昇のリスクも可能性は高いと考えられるため、最も金利のコストが総合的に見て安くなる可能性があるのはフラット35だと思います。

 

これは今後の金利、経済動向にもよるので、ご自身でローンを組まれる際は再度担当者によく相談して決めてくださいね。

現在の会社に入社後、設立初期より営業部を統括、本部長を務める。以降融資担当部長、流通事業部では仕入れ先開拓業務に従事、後に管理業務部等を歴任。

現在は自社セミナーを始め、様々な会社との協賛セミナーの講師を務めながら、常に世に発信する立場で不動産業に従事している。

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