洋食の元祖!!
今までにもいくつかの食の元祖をご紹介させて頂いていますが、
今回ご紹介するのは「煉瓦亭」です。
ご存じの方もいらっしゃるかも知れませんが、洋食の元祖と言っても過言ではないと思います。
なんの元祖かというと、なんと今では一般的になっているお皿にライスを盛るスタイルを初めて作ったお店なのです。
さらに生パン粉をつけて揚げるポークカツレツ(いわゆるとんかつ)を作ったのも、トンカツにキャベツの細切りをそえたのも、エビフライやカキフライを考案し、作ったのもみんなこの煉瓦亭が最初だそうです。
ポークカツレツは初め付けていたデミグラスソースが重いと不評だったものを、ウスターソースにしたところこれが人気で定番となりました。
以前にハヤシライスの元祖は丸善の創始者で早矢仕さんだというブログを上げましたが、実は皆さんもお馴染みのデミグラスソースを使ったハヤシライスを初めて提供したのはこの煉瓦亭が最初だと言われています。
そしてなんと、元祖オムライスも当時賄いで作っていたものをおいしいので商品化したのが始まりだそうで、この煉瓦亭がオムライスの元祖なのだそうです。
まさに洋食の「父」といっていいほどの元祖元祖のラインナップです。
1964年(昭和39年)に建てられた建物は今も昔の趣を保っています。
お店の設立は1895年(明治28年)です。
120年以上も日本の食文化を支えて来た洋食の元祖、老舗と考えるとすごい事ですよね。
今やとんかつ専門店、オムライス専門店などもたくさんありますが、そもそもこの煉瓦亭がなければそれも無かったということになります。
セットで付いてくるコーンポタージュ、コーンの甘みが優しくてとてもおいしい!
ホワイトアスパラの入ったシンプルなサラダ、彩りが綺麗で美味しかったです。
口コミからかなかなかの人気店です
お店には噂を聞きつけて来たお客様が次々にやってきます。
入り口で看板を前に写真を撮る人がたくさんいました。
洋食のランチとしては元祖オムライス1,300円と少し価格は高めかも知れません。
しかし、洋食の元祖で昔の趣のままのお店でその味を堪能できるとあってか、年齢層も様々なお客様で賑わっていました。
お店は銀座の一等地にありますが、建物もかなり古くなっているので、もしかするとこのお店の雰囲気で元祖洋食を味わうことができる時間は少ないのかもしれません。
お話の種にもなると思いますので、ご興味がある方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
ランチのピーク時は少し料理に時間がかかる事もあるので、お時間に余裕のある時に行かれる方がいいと思います。
基本的に今まで元祖シリーズで色んな店を回ってきて、一つ言えることは元祖はどこも美味しいということです。
実はこの煉瓦亭の二軒先にカツカレーの元祖のお店があるので、次回の元祖シリーズはカツカレーをご紹介しようと思います。
まだまだ元祖シリーズは沢山控えがあるので皆さんも楽しみにしていてくださいね!