材料や手間が少なく、時間をかけずできるので、1人暮らしの方には良いメニューです。
しかしこのカルボナーラ、実はプロでもちゃんとしたクオリティで作れる方は少ないのです。
1つ料理を仕上げるのに難しい点があります。
それは玉子の火の入れ加減です。
材料に玉子の入るカルボナーラは、タイミングを間違えると一瞬で固まってしまいます。
失敗すると炒り卵のような状態になってしまい、食べられたものではありません。
逆に火の入りが甘いとしゃばしゃばした状態で麺にソースが絡みません。
そういう意味では今回のこのカルボナーラはちょっとしたコツがいる、料理の上級者向けのメニューかもしれません。
玉子は卵黄が65℃辺りから固まり始めます。
卵白は60℃からです。
温泉卵が白身が固まっても卵黄が固まらないのはこの為です。
半熟卵の原理も同じです。
固まる温度が違う為、火を入れると白身だけ先に固まり始めます。
白身は60℃から固まり始め、80℃で完全に凝固します。
卵黄は70℃で完全に固まるのです。
ということは60℃辺りから70℃までの間で温度管理をしなければ卵黄が凝固し始めて炒り卵になってしまうということです。
ちょっと難しい話の様ですが、火をゆっくりいれていき、急に固まらない様にするのが重要ということです。
┃材料(2人前)
玉子1個と卵黄1個(1個は卵黄のみ使用します)
※1人前の時は全卵1個の内白身は半分だけ使用します。
牛乳120㏄
生クリーム38% 120cc
(植物性のケーキ用生クリームは使用できません。)
※生クリームが手に入らなければ全量を牛乳だけでも作れますが、その場合は粉チーズやバター等で少し味やコクを補ってください。
バター
オリーブオイル
ベーコン1パック(小さいもの)
黒コショウ(あらびき)
昆布茶 適量
┃調理方法
①先に生クリーム、牛乳、卵をボールに入れかき混ぜておきます。
この時にある程度塩、コショウも入れ、昆布茶を一つまみ入れ、下味を整えておいてください。
②オリーブオイル少量とバター少量を入れ、ゆっくり弱火で棒状にカットしたベーコンを炒め、ベーコンの香りを移しながらほんのり色づく手前位まで炒めます。
良いところまで炒めたらパスタのゆで汁を少量入れていったん火を止めます。※ここ重要
③パスタが茹で上がったら①のボールの材料をフライパンに入れ火を付けずにパスタを入れて麺と混ぜます。(茹でたパスタの余熱だけで火が通ってしまうこともあるので火は消しましょう)
この時パスタの温度が高いと混ぜただけでも火が入りとろみが出てくることもあります。
その場合はそれ以上火にかける必要はありません。
味を整えて、お皿に盛り付けてください。
ソースが牛乳の様なしゃばしゃばした状態のときは良く混ぜながら火にかけてください。
少し火にかけてははずし、混ぜながらを繰り返していると急にとろみが付いてきます。
そこからは火からはずし、それ以上火にかけない様にしましょう。
ある程度とろみが付いて、麺にソースが絡んでくれば完成です。
皿に盛る際に上からさらに黒こしょうをかけるとアクセントになっておいしく出来ますよ。
シンプルですが、何度食べても飽きのこない味です。
ちょっと難しいところはありますが、コツをつかむと自慢の一品になりますよ?
『味』の元になる物がベーコン位しかないカルボナーラや、アーリオオーリオ(唐辛子とニンニクのオイルパスタ)等は素人の方が作ると味が乗りにくいのが難点です。
実はこういったシンプルなパスタを作る場合に隠し味としてすごく効果が高いのが「昆布茶」!!
ちょっとでも多く入れすぎると不自然な味になりますが、ほんのちょっと加えるだけで味が全く変わります!!
これはフレンチの老舗のマキシムドパリのシェフに直接教わった調理方法です。
色んな料理に少し足すだけで日本人の舌に良く合った独特のコクや旨味がでますよ。
ぜひお試しあれっ!!
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