┃投資信託の事例
リーマンショック前後に一時流行った商品が、大和証券の杏の実(オセアニア・ボンド・オープン)、ブラジル・ボンド・オープン、ラサール・グローバルリートオープン、この三種類の商品です。
いずれも私が自分で投資した経験のある商品です。
ラサール・グローバルリートオープンを中心にした投資で、当時私は320万円ほど利益を得ています。
運用途中に東日本大震災などの大きな経済ショックもあったのですが、売買差益では損が出ている年度も配当収入が損失を上回り、一度も年度で見ればこの投資で負けたことはありません。
この投資信託の商品のうち、不動産の特性を良く表しているのがラサール・グローバルリートオープンです。
どういった商品かというと、このファンドでは複数の不動産を合わせた形でファンド化しています。
家賃収入やキャピタルゲインを目的として、複数の不動産から得られる収益に対して投資します。
こういった不動産をファンド化したものをREIT(リート)と呼びます。
国内投資のREITもあれば、海外投資のREITもあります。このファンドは後者の海外投資です。
利点としては、個人では到底投資できない大型の商業施設や、好立地の不動産、また海外投資が簡単に可能になり、尚且つ小額からでも小口で自由に投資、売り買いできるという点です。
このファンドは毎月配当があります。
配当の金額はその時々で変化する可能性がありますが、毎月所定の口座に配当収入が入ってきます。
そのもらった配当を再投資して口数を増やしていく再投資型もあります。
この再配当型はどんどん口数が増えていくので複利の効果が期待できます。
この毎月配当されるお金を家賃収入として考えていただくと、現物の不動産投資に近いイメージになるかと思います。
比較的投資商品の中でも高めの配当利回りの設定となっており、画像で確認しておわかりいただける通り、現在利回りは年率で12.2%となります。
グラフを見ていただくと、ファンドが組成されて大きく上昇して以来基準価格(黄色いラインです)が下がり続けているのがおわかりいただけるのではないでしょうか。
実は配当が出る度に原則は価格が少しずつ下がる仕組みとなっており、相場が上がらなければ基本的には価値が下がっていくのです。
例えば配当収入の無い「金」等であれば、このグラフに当てはめて考えるなら、配当を加味しない黄色いラインのグラフを見ていただくと価値は下がり続けていますので、投資をする意味がありません。
損しかしないことになります。
しかし、配当をもらい続けていたり、さらにその配当を再投資して複利の効果を得ていると、
組成当初からずっとこのファンドを保有していたとしても総額では利益が出ています。
コロナショックがまともに直撃したとしても、まだ利益が出ているのです。
価格は少しずつ下がり続けていますが、それ以上に配当収入からの複利効果が上回り、長期で見た場合に利益の方が上回る結果になっているのです。
これは日本の不動産投資の形に非常によく似ています。
物件が古くなり、経時的に物件の価値がゆっくりと下がっていったとしても損をしている訳ではなく、家賃収入が長く取れた事により利益の方が上回ってきます。
このリートも運用途中、リーマンショックやコロナショックにより大きな経済変動のあおりを受けて、価格が急落している局面も見られるのですが、その全てを乗り越えコロナショックに直面している現在でさえきちんと利益になっています。
安定して配当利回りや家賃収入を得られることの「強み」がまさにここにあります。
短期的に見れば価格で20%損をすることもあるでしょうが、いずれ家賃収入や配当が損失を埋めきりプラスに転じます。
なるべく安く購入する努力をしたり、高い時期に売却して利益を確定するサイクルを繰り返すと運用効率はもっとよくなります。
さらに現物の不動産投資は生命保険効果や節税効果がでる側面もある為、目に見える投資効果だけではない利回り効果とは別のメリットも同時に享受できます。
他にも投資信託で「杏の実(オセアニア・ボンド・オープン)」これは主にオーストラリア国債に投資する商品ですが、資源が豊富な上に国土が豊かで安定していると当時は人気のあった商品です。
また多少リスクはあるものの利回りの高さと、当時はワールドカップ開催とオリンピック開催の計画が同時にたっていたブラジル国債の「ブラジル・ボンド・オープン」の運用実績を二つ参考に載せておきますので、どうやって立ち回ったら効率よく利益が取れそうかイメージしてみてください。
どちらのグラフも上のラインは配当金を再投資した場合の合計の結果です。
下のラインはファンドの価格の変動を表しています。
大きな塗りつぶしの山は投資総額を表しています。
※このブログ上の意見はあくまでも私個人の見解です。実際の投資はよく検証の上自己責任にてお願いします。
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