これにはいくつかの理由があります。
┃日本における単身者増加の理由
まず一つ目には高齢者の夫婦が男女で平均寿命が大きく違う点です。
男性の方が一般的に寿命が短い為、女性の方が残ってお一人で生活されているというケースが考えられます。
次に晩婚化です。
若いうちに結婚するケースが少なくなったため、独身の時間が長くなり、結果平均的に見ると単身者の割合が増えています。
さらに晩婚化だけではなく、生涯未婚という方もかなりのペースで増加しています。
これについては詳しいデータがあり、次の表を見て頂ければと思います。
一生独身でいるという方が増えたことで、結婚すれば世帯は一つで済むところが、二つに世帯が分かれます。
また、3人に1人は離婚しているという離婚率も一つの原因かもしれません。
以上の三点の事情から、現在は世帯数が増え続けているのです。
昔の日本の家族の形態を考えてみて下さい。
大きな一軒家に、おじいちゃんおばあちゃんから、孫の代まで同じ一つ屋根の下で暮らしているのも珍しくありませんでした。
それが現在はみんなそれぞれバラバラに生活しています。
おそらく昔の様に一つの家にお孫さんまで同居している世帯は少ないはずです。
親、兄弟もバラバラに暮らし、さらに未婚の方も増えた事で、その分昔よりも同じ人数だとしても世帯数は増え、その分のお部屋が必要になっています。
実に東京の単身世帯は全体の世帯数に対して48%を占めており、半分近くが1人暮らしという状態になっています。
都心の利便性の高いエリアのワンルームマンション、または1LDKの間取りなどの単身世帯用のコンパクトマンションは非常に高い稼働率となっており、現在もその需要は高まっています。
一方で都心のマンションの賃料が高い為、2LDK,3LDKと間取りが大きくなるとどんどん賃料が高額になるので、3LDKクラスになると20万円を超える賃料を支払うことになるケースも少なくありません。
ここまでくると、高額な賃料を支払い続ける事に疑問を感じる方が多くなる為、自分で家を購入する購買層に流れ移っていきます。
このレンジになると、借りている方よりも購入して自身の資産となる自宅を所有している方の方が多くなります。
世帯数は今後もしばらくは増加する見立てとなっていますが、いずれ日本は人口自体が減少しているのでその影響をうけ世帯数も減少していきます。
現在東京は外国人の人口が急増していますので、世帯数、人口共に東京都心部はまだ増加傾向にあります。
人口の減少局面では、外国人の流入がどれほど見込まれるかによっても今後の賃貸の稼働率に影響がでるものと思われます。
賃貸事情がすでに悪くなっている地方都市では、外国人の流入や、他県からの人口流入もほとんど見込まれない為、空室率などもどうしても人口減少に比例した影響を受けることになるでしょう。
現在の状況、また今後の展望、どちらもインターネットで簡単に情報が得られ、正確な数字を把握することが難しくない項目ですが、意外ときちんとデータで把握している方は少ないのです。
表面上の情報に惑わされず、こういった数字で判断できる材料はかならず自分の目で確認しましょう。
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