┃金の価格が高騰
金の価格が上昇しています。
世の中の金の総量はおおよそ25メートルプール2杯分だといわれています。
それがどれほどの量かといえばいまいちピンと来ませんが、意外と多くないというのはなんとなく想像がつきます。
金はお金、貨幣に信用力がなくなると買われます。
お金はその価値が信用力で成り立っています。
1,000円札は所詮紙切れです。
その紙切れを1,000円の価値があると皆が信じる事によって1,000円の価値を持ちます。
しかし、これが1,000円の価値がないとなるとただの紙切れでしかありません。
そこでいつの時代も絶対的な一定の価値を持っている金にお金を変えておくわけです。
お金が相応の価値を持っている間は良いのですが、経済が不安定になったり、世界情勢が不安定になってくると金が買われ始めます。
当然買う人が沢山いると相場が上昇し、金の価格が上がっていきます。
金、地金の金融資産としての立ち位置は「安全性」の確保です。
数ある投資の商品の中でも金は安全資産としての価値があります。
金は月々配当を生む訳ではありません。
優待などもありませんし、特典もありません。
しかしどんな時代でも一定の価値を必ず持っています。
国が破綻してハイパーインフレが起こって、お金に価値がなくなっても金は物なのでその価値は市場価格が落ちない限りは落ちません。
事実、リーマンショック等の大きな経済ショックが起きると金に資金が集中し、価格は上がったりもしています。
要は世の中が不安定になる時は金の価格が上昇しやすいので、金を買って置くと儲かる可能性が高くなるという事です。
金以外にも経済が不安定な時には日本国債などにも価格が上昇しやすい傾向があります。
普段は金利も低いので現在の日本国債は投資先としての魅力は薄いと思いますが、安全資産であるとの見方の強い日本国債などは経済が不安定になると資金の逃避先となり、価格が上昇する傾向がみられます。
┃コロナ不況による金融商品への影響
現在の金の価格の高騰は新型コロナウイルスに対する不安が大きく影響しています。
短期的な見方ではコロナウイルスの影響が大きいとされ、長期的には各国の財政悪化も懸念材料とされているという事です。
今年2020年7月には9年ぶりの高値を記録し、2019年はじめと比べると1.4倍に値上がりしています。
新型コロナウイルスの影響により、各国は失業者や業績が悪化した企業を救済するために巨額の財政出動を強いられていますが、財源はほとんどが国債の発行で賄っています。
国債が大量発行されれば国の財政は当然悪化します。
そうなれば金利の上昇やインフレの可能性も高くなるでしょう。
このシナリオが現実のものとなり、悪循環に入るとさらにインフレや金利上昇が経済を圧迫し、結果として金の価格がさらに上昇するという可能性もあります。
金の価格が高騰しているのは一時的な物かも知れませんし、今後状況によってはさらに高騰するのかもしれません。
金の価格高騰の影響を受けやすい宝飾品や歯科などは業績にも影響があるかも知れませんね。
世の中には金の様に景気が悪くなると相反して価格が上昇するものもあります。
だからこそ株だけ、投資信託だけ、不動産だけ、ではなく分散投資をすることが安定した運用するのには適しているということですね。
それぞれの金融商品の特性を理解して、突発的に経済ショック等が起きても大きな損害を受けにくいポートフォリオを組みましょう。
比較的経済ショックの煽りを受けにくい不動産から生まれる家賃収入も、こういった情勢不安が顕在化する局面では、安定して収益を上げ続けてくれる優秀な収益源となり得ます。
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