攻めなければ安定が得られない時代

2019/05/10

年金

このブログを読んでいただいている方はどちらかといえば、運用にも目を向けていてご自身で負えるリスクを取りながらも、生活の向上や資産の形成に前向きな方々だと思います。

ただ基本的には日本の方々は運用には後ろ向きである方が多いです。

 

 ┃バブル絶頂期は預金しているだけで利益になった?!

昔、バブル絶頂期の頃は定期預金の金利が4.5%前後と高金利であった時期もあります。

この金利で月々20,000円を30年間積み立てた場合、単純計算だと

複利で720万円の投下資金が1500万円に膨れ上がる計算になります。

複利の効果がいかに大きいのかお分かりいただけるでしょうか。

実に780万円もの利益を得ることになるのです。

月々4万円積み立てるならその倍の1560万円の利益の効果を得るということです。

 

場合によっては、自身の勤労所得で得る年収の何倍もの利益を得るという事になります。

公的年金も、バブル当時はこういった利率で簡単に運用でき、増やすことが出来ました。

退職金の運用も同様であったということになります。

30年の定期預金に入れ見守るだけでよかったのです。

 

バブル期の方々は退職金、年金を十分に支給するにあたって運用が非常に簡単でした。

定期預金に預けるだけでも十分利益になり、時間と共に大きな資金になりました。

 
┃超低金利の現代。年金問題も心配。。

バブルがはじけて長くデフレの状況下にある私たちは状況が全く違います。 

今や年金問題は皆さんもご存じの通り、公的年金は65歳に支給年齢が引き上げられました。

 

皆さんはこれで落ち着くとお思いでしょうか。

 

実はアメリカは年金の支給年齢が既に67歳に引き上げが始まっています。

イギリスは68歳です。

既に先進国は日本の支給年齢より更に年金の支給引き延ばしが始まっています。

年金の財源の事情が悪い日本が、他国が支給年齢の引き上げを実行している中で、この先も支給年齢が引き上げにならないとお思いでしょうか。

 

いずれ68歳、下手すれば70歳の支給もあり得ると私は考えています。

事実、75歳からの支給になった場合の試算が既に公に始まっています。

 
┃年金を払い続けた母。受け取れたのはたったの1年。。

私の母親は61歳で急性心筋梗塞にて他界しました。

彼女は美容院を経営しておりましたので、自分で年金を支払っていました。

しかし、当時は60歳から年金をもらうことが出来たので、61歳まで一年間だけ年金を受け取っていたのですが、彼女が亡くなってから、私が役所で年金の支給を止める手続きをしました。

しかし、今まで支払った分のお金の返金はありません。

残された家族に対しても、亡くなられたのが奥さんの場合は遺族年金も支給の対象ではないのです。

 

母が受け取っていた年金は月に6万円ほどです。

1年で72万円ほど。

これだけしか受け取れませんでした。

月々2万円ほどの支払いをずっとしてきたのに。

 

 ┃不動産による保険効果と比較

ここで不動産と比べてみましょう。

 

2000万円のワンルームマンションを購入します。

月々6.8万円の家賃が取れます。

管理費、修繕積立金の支払いは月々1万円です。

家賃は5.8万円残ります。

購入資金満額の融資を受け、25年ローンで1.65%の変動金利の投資ローンを組みます。

すると月々支払いは8.14万円の支払い、家賃だけでは支払いが足りず、月々の持ち出しの金額は2.34万円です。

 

これを年金と比較してみましょう。

 

35歳の時にローンを組んだとすると25年ローンなので60歳にはローンは完済しています。

以降は手取りで5.8万円の家賃を永続的に取り続けることができます。

ローンは完済しているので売却して大きな資金にも変えられます。

月々の持ち出し金額や、年金として受け取れる金額はほとんど国民年金と変わりませんが、

ローン中の支払い総額は25年で合計702万円を持ち出します。

購入した物件がこの金額を下回る価格にならない限り、出した金額以上に利益が出ます。

 

例えば1,200万円まで価値が落ちても500万円程の利益になります。

売却すれば支払った以上になって、支払った全ての資金が返ってきます。

 

更にここが重要なのですが、

オーナーの身に何かがあってお亡くなりになっても、団体信用生命保険によって完済され、大きな資産として相続され家族に引き継がれます。

奥様やお子様だけではなく、相続により孫の代まで家賃収入が引き継がれる可能性すらあるのです。

 

年金はお子さんには引き継げません。

年金の場合はお金をもっと積み増して沢山払えば支給金額を上げることができます。

ただし、お金を多く支払っても支給年齢を短くして55歳から受け取ることは出来ません。

不動産はそれが可能です。

20年に支払いを詰めることが出来ます。

その場合は55歳には完済した物件から家賃を受け取る側にまわれるのです。

年金に払っているお金を不動産に置き換えると、皆さんは55歳や、60歳から年金を受け取る側にまわることもできるのです。

その資産は家族に引き継がれ、孫の代までその家賃という恩恵を受ける事ができるということです。

この大きな経済効果を持つ不動産という資産に、お金をかける価値があると思いませんか?

 

┃倒壊寸前の年金制度

年金は制度として既に崩壊寸前です。

アベノミクス以降年金はその大きな資金の運用の内訳が大きく変えられました。

景気回復の後押しの為、以前は国債などが中心だった年金の運用が、今は株式等のリスク商品が大きな割合で取り込まれています。

こうなると大きな資金が投下され動くので株価は上昇します。

結果日経平均も上昇し、あたかも景気が回復したかのような効果が生まれます。

 

しかし、もし今リーマンショックの様な大きな経済ショックがあればどうなるでしょう?

株式などのリスク商品を運用の割合として大きく取り込んだ年金は一瞬にして経済ショックのあおりを受け、その価値を大きく失うでしょう。

皆さんの大切な年金は一瞬で大きく目減りすることになるのです。

 

更に経済が混乱しているときに日本の年金という大きなお金を市場から引き上げれば更に大きな混乱を招くため、売却も容易には出来ず、更に被害が大きくなる可能性すらあるのです。

┃まとめ

ご自身の身を守るのは自分以外にいません。

今年金に支払っているお金がもし不動産で運用出来ていれば皆さんは50代のうちに数件は完済した不動産を持っていて、既に家賃が入ってきている計算になります。

今現在はマイナス金利という資金をお持ちの方にとっては運用上最悪のタイミングです。

定期預金に預けても年間1万円の利益を得るのにいったいいくらの資金が必要だと思いますか?

年間1万円の利益で皆さんの将来は変わりますか?

 

私は運用で派手に儲けるつもりは毛頭ありません。

ただし、何も運用を考えない事が既に正しくなくなっているのです。

何もしなければ低金利や、年金事情の悪化とともに自身のリスクは一方的に高まっていくばかりです。

公的年金も社会保険料も税金も全てが年々上がっていて、じわじわと真綿で首を絞められるように気付かぬうちに家計を圧迫していきます。

制度は自分の力では簡単には変えられませんが、自分のマインドを変え、きちんとお金の知識を得て、運用を検討することは決して無駄にはなりません。

自身の負いきれるリスクの中で、もしも大きく自分の将来を変える可能性がある運用があるなら、自分から前向きに検討すべき時代に入ってきているのです。

他の後進国は発展途上にあり、人口も増え、金利も高く、正にバブル絶頂期に向けて高度成長期だった日本と似た状況の国も沢山あります。

日本はそういった国と状況が全く違うのです。

 

今一度年金に支払っているお金がどんな形で自分に返ってくるのか、もしもこの先支給が遅れた場合にはどんな金額の資金準備が必要なのか、よく理解した上で運用の効果によりそれがどれくらい改善出来るのかを知って頂ければと思います。

 

現在の会社に入社後、設立初期より営業部を統括、本部長を務める。以降融資担当部長、流通事業部では仕入れ先開拓業務に従事、後に管理業務部等を歴任。

現在は自社セミナーを始め、様々な会社との協賛セミナーの講師を務めながら、常に世に発信する立場で不動産業に従事している。

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