2分に1度の大轟音「羽田新ルート」でタワマンに下落リスク 最大26%の資産価格下落があるか

2020/02/22

業界ニュース ,

東京都心の上空を行き来する羽田空港の新ルートの運用が3月29日から始まる。不動産コンサルタントの長嶋修氏は「住宅街に轟音が響けば、不動産価格に影響が出る恐れがある。例えば上階ほど価値が高いタワーマンションの価格は、試算で最大26%の下落リスクがある」と指摘する——。

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記事の要点

  • 東京都心の上空を行き来する羽田空港の新ルートの運用が3月29日から始まり、「住宅街に轟音が響けば不動産価格に影響が出る恐れがある」と不動産コンサルタントの長嶋氏が話している。上階ほど価値の高いタワマンは試算で最大26%の下落リスクがあると指摘。「松濤」「青山」「広尾」「代官山」「白金」「御殿山」などの閑静な高級住宅街やタワマンの数百メートル上空を大型旅客機が飛来する
  • 着陸時間帯は15時~19時(南風運用時)の3時間に限定されるものの、最大90回、2分に1回と通勤ラッシュのJR山手線よりも多いペースで大型旅客機が続々と飛来する。懸念されるのは旅客機からの落下物、騒音で「嫌悪施設」の影響が不動産に出やすくなる。上空からの飛行機の騒音や落下物の可能性は都市計画には織り込まれておらず、資産価値にどの程度影響があるといった基準もなく、不動産各社に委ねられている
  • 日本には騒音が資産価値に与える影響に関しての明確な基準がなく裏付けとなるデータも存在しない。海外の事例によると1dB上昇するごとに1.33%下落。環境基準の55dBをベースに試算すると、代官山・白金の資産価値は最大25%、60dB程度の大井町駅周辺では最大26%の資産価値下落の可能性がある。

記事へのコメント

問題を報告白金や青山・松濤などいずれも都内の高級住宅街として知られる地域です。高い不動産に住む=それだけ求めるレベルも高い人が多く、飛行機の轟音が毎日続いていると考えると不動産の価値が下がるのも避けられない事態なのではないでしょうか。特にタワマンは上層に住むことがステイタスなのを考えると、上にいくほど轟音がひどくなるなんて耐えられなくなると思います。By 匿名ユーザー

問題を報告資産価値にどのぐらいの影響があるのかの基準が明確ではない以上、どのぐらい影響が出るのかはわからないもの。海外事例で飛行機の騒音による不動産価格が1dB上昇することに1.33%ずつ下落していることからも、1億円のタワマンが7,500万円程度になるのも事実として十分に考えられます。タワマンの防音性によっても変わるかもしれませんが、影響がないとは言いきれませんね。By 匿名ユーザー

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監修者

室田雄飛

J.P.Returns株式会社
執行役員 コンサルティング3部 本部長

J.P.RETURNS執行役員。
J.P.RETURNSに入社後、設立初期より営業部を統括、本部長を務める。以降融資担当部長、流通事業部では仕入れ先開拓業務に従事、後に管理業務部等を歴任。数百戸の投資用区分マンションを販売、自身でも6件の不動産を所有、運用している。現在は自社セミナーを始め、様々な会社との協賛セミナーの講師を務めながら、常に世に発信する立場で不動産業に従事している。

【書籍】
日本で最も利回りの低い不動産を持て!
マンション投資2.0

【ブログ】
室田雄飛のモグモグ不動産投資ブログ

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