本日4月15日は今年の確定申告期限最終日でした。
確定申告の必要性のある方お疲れさまでした。
本年はコロナウイルスの影響により、通常3月15日を期限としている確定申告も、混雑防止、感染拡大防止を目的に期限を延長して4月15日までとなっていました。
年に一度の手続きとはいえ、不動産を沢山お持ちの方などは揃えなければならない書類も多くなり大変な方もいると思います。
私共のお客様も不動産オーナーですから当然皆さん確定申告の義務があります。
不動産赤字が出ていて節税になったという方もいれば、黒字申告で不動産収入に対しても税金を支払う事になっている方もいると思います。
所有する不動産によっては数年間はある程度節税につながる事もある不動産投資ですが、「節税」を目的とする不動産投資はおすすめしません。
赤字が沢山出るという事は不動産がそれだけ古いという事ですから、メンテナンスコストや売却価格、また売れるか?貸し続けられるか?を考えると当然リスクは高くなります。
より不動産運用に対して高度な知識がある方でないときちんとコントロールできない可能性が高くなりますので、「節税になる」という自分に都合の良いワードだけに捉われて投資する事の無いように気をつけましょう。
去年一年間は私の関わっているお客様のご相談に多かったのが「繰り上げ返済について」です。
金利を抑えて返済時期を早めたり、返済額を下げて収支を改善する効果のある繰り上げ返済ですが、去年(令和2年中)はそのご相談が多くなっていました。
おそらくですが、皆さん旅行に行けなかったり、外食が出来なくなったことでお金が余っている方が多くなっている事も一つの要因だと思います。
また、株高やビットコインの高騰の影響を受けて投資で利益が出ているので一部繰り上げ返済を進めてしまおうという方もいらっしゃいます。
多い方ですと去年中に500~600万円程度、少ない方でも100万円から200万円程度の繰り上げ返済を実行されている方が多かった印象です。
ローンの残債、期間、金利によって同じ金額を繰り上げ返済しても効果が変わるため、事前にご相談を受けることが多いのです。
ローンによっては100万円繰り上げ返済するだけでも3年以上もローン期間が短縮されることもあります。
3年分金利を支払わなくて済む訳ですから大きいですよね。
さらに3年早く完済できると3年分家賃を早く受け取れます。
将来自分の身を助けてくれる資産ですから、積極的にキャッシュも投入して早めに資産化してしまおうという動きを取っている方も多くいるのです。
不動産は買って運用がスタートするとそのままほったらかしという方もいますが、繰り上げ返済等でコントロールを入れて、金利の利払いを抑えていけば利益になり安くなると同時にリスクも最小限にコントロールできます。
低金利時代となっている現在は数百万の繰り上げ返済を行った時点で、都心の好立地マンションならもはや投資として負ける確率はほとんど存在しません。
残債が少なければいつでも売却できますし、無駄な金利を支払わないので取れた家賃収入もロスなく資産化していけます。
35年ローンと長期のローンを組んでスタートすることが多い不動産投資は安定していて手間がかからない分、買った後は手をかけずに積極的な運用ではなくなっている方も多いかも知れませんが、手間をかけた分どんどん運用効果が高くもなるので、「もっと運用効果を高くするにはどうすればいいか?」を一度きちんと検討してみてはいかがでしょうか。
相場を読むのが難しいリスク商品よりもコントロールもしやすく、確実に大きな効果が期待できる自分の資産に手をかけた方が効率の良い投資ができる可能性は高いと思いますよ。