「〇かさ~のウィークリーマンション♪」というコマーシャルを覚えている方もいるかも知れません。
ひと昔前、新しくウィークリーマンションというホテルライクなマンションの使い方が世に出始めた頃はこういったCMもよくテレビで目にしました。
現在も都内各所など都心部にウィークリーマンションやマンスリーマンションは存在します。
ホテルでは長期に渡って宿泊すると大きなコストになってしまいますが、逆に敷金や礼金、仲介手数料、必要な家具の購入が必要になる賃貸マンションで契約するほどの利用期間でもない。
こんな場合に丁度その間の使い方が出来るのがウィークリーマンションやマンスリーマンションです。
1ヶ月間などの期限付きの出張や、イベント期間だけの利用、受験のためや、比較的長期の旅行など、さまざまなニーズに応えてホテルライクな使い方ができるマンションです。
基本的にはマンションではあるのですが、家具や必要な家電は準備してあり自由に使用することができます。
着替えなど以外はほとんどその身一つで生活できるところはホテルと変わりません。
細かいベッドメイクなどはなかったりもしますが、必要に応じて対応してくれる場合もあります。
普通にマンションを借りるよりは日当たりの金額は高くなりますが、家具や家電、敷金礼金、仲介手数料を支払う事を考えればはるかにな割安な計算となります。
逆にホテルを長期に渡り借りるよりもはるかに割安です。
お部屋のグレード感も様々で中にはフロントサービスのついたラグジュアリー感の強い高級仕様のものも存在します。
同居人数が多い場合などはさらに割安感が生まれることもあります。
大抵の場合はウィークリーマンションやマンスリーマンションのオーナーは法人です。
ウィークリーマンションなどを専門に運用している不動産会社やホテルなども事業展開している会社が保有して運用しています。
しかし中には個人で保有しているケースもあります。
ウィークリーマンションの運用をしている会社などがお部屋のメンテナンスや運用をサポートしてくれるのです。
極端な例をあげますと、F1レースのモナコグランプリは市街地の公道を使ったレースで有名ですが、モナコのこのコース沿いにあるレースが観戦できるマンションを持っているオーナーはわざわざレースの前後に一旦引越しをするそうです。
なぜかというとレース期間の前後あいたマンションを貸すだけで相当高額な収入になるからです。まさにウィークリーマンションと仕組みは同じです。
今はAirbnbなどの民泊というシステムも登場しているので、使わないマンションや一軒家を家具付きで旅行者などに貸し出すケースもあります。
マンションによっては不特定多数の人間が出入りしたり、ゴミをエントランスに投げ捨てたり、深夜まで騒ぐなどの迷惑行為が多くなり、利用のマナーが悪い事を理由に民泊での貸し出しを禁じているマンションも多い為できなかったりもします。
民泊施設はウィークリーマンションの運用上、同じマーケットで競合する商売敵となります。
オリンピックなどの様に期間限定のイベントなどがあり沢山の観光客が来るようなエリアでは常に高い需要がありますので、主には都心部などでしか成り立ちにくい形の運用ではありますが、一定の需要があることもまた確かです。
うまく満室に近い運用ができればマンション運用よりも高い利回りを獲得できますが、今回の様にコロナウイルスの影響もかなり大きな影響を受けており、時期や競合の影響も受けやすい運用なので、一度賃貸が付けば数年は安定して賃料が得られるマンション経営とは種別が全く異なる上、リスクの面では読み切れない部分が多いので難易度はマンション運用の中でも高めになりますね。